研究概要 |
本研究の主な目的は, 不完全情報下における最小待ち行列選択モデルについて, 各種の行列長の定常分布の漸近特性を調べ, その結果をサービスシステムの運用や混雑の緩和に役立てると共に, 関連した確率モデルの基礎的研究を行うことである.3年間にわたる研究により, この種の待ち行列モデルを表す一般的な確率過程として, 各種の準出生死滅過程を提案し, それらの定常分布の漸近的な特性を求めた.この成果を最小待ち行列選択モデルに適用し, モデルの漸近的な特性を明らかにすることができた.また関連研究として, 流体待ち行列モデルの研究も行った.
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