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2007 年度 実績報告書

南西諸島における高齢化対応型地域社会の形成と構造に関する人文地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520611
研究機関駒澤大学

研究代表者

須山 聡  駒澤大学, 文学部, 教授 (10282302)

研究分担者 平岡 昭利  下関市立大学, 経済学部, 教授 (90106013)
松井 圭介  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (60302353)
鄭 美愛  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 研究員 (90447243)
キーワード島嶼地域 / 高齢化 / 地域社会 / サトウキビ農業 / キリシタン信抑 / 農地流動化
研究概要

今年度は奄美群島の奄美大島と五島列島を中心に研究課題に沿った地域調査を実施した。
奄美大島では須山を中心に鄭も加わって農業活動と地域の高齢化の関係を明らかにする調査を行った。奄美大島北部の奄美市笠利地区は隆起サンゴ礁で構成される平野が広がり,サトウキビ栽培が近世以来継続されてきた。高齢化の進展にともない,刈り取りをはじめとするサトウキビ栽培の作業が農民にとって大きな負担となっている。
五島列島の調査は松井が中心的に従事している。松井は当該地域におけるキリシタン信仰の観光化を調査し,キリスト教会をはじめとする宗教景観が観光資源化されたプロセスを明らかにしようとしている。その中で信仰組織内部における高齢者の役割を解明することとなる。五島列島は高齢化の進展が日本の離島のなかでもとくに顕著な地域ではあるが,高齢者が有する若い頃からの信仰体験は,それ自体が観光資源となりうる。すなわち,「語り」としてカトリック信仰を提示することが,観光のまなざしのなかではきわめて新鮮に映ることを,松井は解き明かそうとしている。
その他平井は国勢調査のミクロスケールのデータに基づき,高齢者の人ロ移動の実態把握に着手している。また,平岡は古地図や文書史料から,近代化期の島嗅地域におけるエクメーネの拡大を明らかにしようとしている。
これらの成果の一部は,平岡編「離島研究III」に収められ,同時に2007年10月の日本地理学会秋季学術大会シンポジウムで研究代表者および分担者が発表している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 韓国における植民地都市景観の無国籍性-群山・木浦市を中心に2008

    • 著者名/発表者名
      須山 聡・鄭 美愛
    • 雑誌名

      駒沢大学文学部研究紀要 66

  • [雑誌論文] 明治末期北西ハワイ諸島における烏類密漁事件-バード・ラッシュの一コマ2008

    • 著者名/発表者名
      平岡 昭利
    • 雑誌名

      下関市立大学論集 51

      ページ: 71-79

  • [雑誌論文] 写真から人ロ現象を読み解く2007

    • 著者名/発表者名
      平井 誠
    • 雑誌名

      非文字資料研究(神奈川大学COEプログラム) 15

      ページ: 15-18

  • [学会発表] 離島に吹く新しい風を捉える(公開シンポジウム)2007

    • 著者名/発表者名
      平岡 昭利・須山 聡・宮内 久光(オーガナイザー)
    • 学会等名
      日本地理学会秋季学術大会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2007-10-06
  • [図書] 離島研究III2007

    • 著者名/発表者名
      平岡 昭利編
    • 総ページ数
      223
    • 出版者
      海青社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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