研究概要 |
本研究計画は,南西諸島を中心とする西南日本の島嶼部における超高齢化進展地域を対象とする。当該地域においては高齢者が尊重され,若い世代とともに充実した老後を過ごす地域が多数見いだされる。本研究計画ではそのような地域を「高齢化対応型地域社会」と定義し,高齢化対応型地域社会の形成過程と内部構造を人文地理学の立場から調査・分析する。具体的には,a) 高齢者の移動と人口動態,b) 産業における高齢者の役割,c) 高齢者を取り巻く地域社会の環境,およびd) 高齢者と他の世代との相互関係,の4点を中心に分析する。これらに基づき,高齢者にとってQOL が高い地域社会を構築するための方策の提案を目標とする。
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