本研究はほぼ計画通り、先行研究の文献を購入、精読しながら、主に夏休みや春休みなどを利用した参与観察と聞き取り調査により、かつて調査した石川県及び千葉県の農村で親族と宗教儀礼に関する具体的な資料を収集した。また、必要に応じて北海道十勝地域の農場と阿寒湖のアイヌ部落、兵庫県の香住町と赤穂市及び愛知県の吉良町なども調査し、具体的な資料を収集してきた。これらの資料が先行研究や日中社会との比較研究などにおいて、どのような学術的な位置づけや意味をもつのかについては、既に日本と中国の学会などでの口頭発表や論文発表及び著書で公開してきたが、今後も国際的な学術誌などに積極的に発表していく予定である
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