研究課題/領域番号 |
18530125
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
佐道 明広 中京大学, 総合政策学部, 教授 (10303091)
|
研究分担者 |
小針 進 静岡県立大学, 国際関係学部, 助教授 (40295548)
浅野 豊美 中京大学, 教養部, 教授 (60308244)
古川 浩司 中京大学, 法学部, 助教授 (00340183)
|
キーワード | 政治学 / 政治史 / 国際関係 / 日韓関係 / オーラルヒストリー |
研究概要 |
◎金泳三元大統領のオーラルヒストリーによって、韓国野党政治家および野党政党と日本の政治家および政党との交流の実態についての知見が得られた。従来は改府間の外交交渉にのみ焦点が当てられてきたが、豊富な政治家同志の交流および政党間の交流があったことについての証言が得られた。特に、金泳三氏の政党は日本の民社党と友好関係を持っており、同時に行っている塚本三郎元民社党委員長のオーラルヒストリーによって、日韓双方の立場からの交流の証言が得られたことは今後の研究課題として重要な意味を持っている。また、金泳三氏の韓国民主化運動に関しての日本の政治家のかかわり方を考察する場合の資料にもなっている。 ◎金泳三政権初期の政策立案の実態についての証言が得られたこと、および金泳三大統領の対日政策の背景についての証言が得られた。金泳三大統領は第一が米国、第二が対日関係と明言しており、そういった考え方を基礎として対日政策を進めたという証言であった。また、金大統領の外交政策、特に安全保障、対北朝鮮関係に関する基本的な認識や考え方についても明確な証言が得られた。さらに、政権に参加した他の人々の考え方などについても証言を得ており、今後も貴重な証言が得られることが予想される。金元大統領のオーラルヒストリー記録は終了次第冊子化の予定である。 ◎全斗煥政権時代に国会副議長を務めた張聖萬氏のオーラルヒストリーを実施し(未完)、全斗煥時代の政治の実態に関する証言が得られた。韓国の選挙のあり方や政党の活動など、これまでは民主化運動を行った側からの証言が多かったことから、今回の政権側からの証言は貴重であり、終了次第冊子化の予定である。
|