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2006 年度 実績報告書

アメリカにおける女性大学教員のキャリア形成に関する歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530630
研究種目

基盤研究(C)

研究機関創価大学

研究代表者

坂本 辰朗  創価大学, 教育学部, 教授 (60153912)

キーワード大学史 / ジェンダー / 女性大学教員 / 教授職 / アメリカ女性大学人協会 / 戦間期 / 比較・国際教育学
研究概要

(1)本研究が対象とする1910-30年代のアメリカ合衆国大学史では、従来、アカデミック・フリーダムと大学人との関係が一つの大きなテーマとなっていたものの、女性教員はほぼ無視されていた。しかしながら、いわゆる"反戦""非米"を理由に多くの女性教員が大学を追われる(馘首される、あるいは契約更新を拒否される)ケースは頻発している(Vassar CollegeのAgathe Richrathなど)。
(2)アメリカ女性大学人協会(American Association of University Women, AAUW、ただし1920年まではAssociation of Collegiate Alumnae, ACA)は、1910年代より、会員である大学卒女性の就職状況や年収の調査を開始しているが、その一環として、全米のDean of Womenを対象にした調査やコンファレンスの開催を進めていた(Lois MathewsのThe Dean of Women.(1915)の出版はその成果の一端であった)。
(3)「第一世代」の中から、大学教員となった年長者が、世紀転換期(1890-1910)に高等教育を受けた「第二世代」の女性たちにたいして積極的におこなったメンター=メンティー関係の事例として、DePauw UniversityのKatharine Sprague Alvord、University of MichiganのMyra Beach Jordanを挙げることができる。
(4)American Association of University Womenのジャーナル(1900-1955年分)をマイクロフィルムからTIFF画像として読み込み、さらにOCR処理による全文データベースに加工した。これによって、これまで一般の人名録等では補足できなかった女性大学人のバイオグラフィー情報を拾い出すことが可能になった(たとえば、Ella Gertrude Shorb Martinなど)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Reclaiming Studies' Voices : Gender-Sensitive Ideal of Education in Historical Perspective2007

    • 著者名/発表者名
      Tatsuro Sakamoto
    • 雑誌名

      2007 Annual Meeting of the Philosophy of Education Society

  • [雑誌論文] アメリカ合衆国における大学史研究と大学アーカイブス2007

    • 著者名/発表者名
      坂本辰朗
    • 雑誌名

      近代日本研究 23

      ページ: 25-54

  • [雑誌論文] アメリカにおけるジェンダー研究は高等教育にどのようなインパクトをあたえたのか2006

    • 著者名/発表者名
      坂本辰朗
    • 雑誌名

      日本高等教育学会第9回大会発表要旨収録

      ページ: 110

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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