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2008 年度 実績報告書

ニュージーランドと日本の社会科における「基礎・基本」に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530683
研究機関筑波大学

研究代表者

井田 仁康  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20203086)

研究分担者 江口 勇治  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50151973)
キーワードニュージーランド / 社会科教育 / 日本 / 基礎・基本 / 地理教育 / 学習プロセス / 意志決定 / 国際地理オリンピック
研究概要

本研究の目的は,ニュージーランドと日本の社会科の基礎・基本を比較し,それを踏まえて日本の社会科に提言していくごとである。そのため,本年度は,前々年度および前年度の研究成果を踏まえ,チュニジアでの地理学(地理教育)国際大会および台湾での地理教育の国際大会で,ニュージーランドなどとの比較を意識しながら,日本の社会科,特に地理教育における価値判断や意志決定の学習プロセスについて発表した。国際大会では,ニュージーランドの地理教育者もおり,研究成果について意見交換,情報の交換をすることができた。これらの研究成果を踏まえて,地図などの基礎・基本を踏まえた実践研究としての成果もあり,公表することができた。他方,国際学会での発表後の議論では、基礎・基本を教授する教師のトレーニングが重要であることが確認できた。日本では教員免許更新制度がはじまり,このような講習の中で社会科の基礎・基本を高めていくことが可能であるとの指摘をしたが,ニュージーランドでは教員の組合が強く,教員が過度の負担となるような制度は,組合の反対でできないとのことであった。知識としての「基礎・基本」ではなく,スキルとしての「基礎・基本」の概念はニュージーランドが先をいっているがごそれを広める講習制度は日本のほうが先んじているといえる。こうしたスキルの「基礎・基本」の子どもたちへの普及は、ニュージーランドでも力をいれている,国際的なコンテストである地理オリンピックなどが効果的であることが,ニュージーランドでの調査で明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 日本の国際地理オリンピック参加までの道のりと成果2008

    • 著者名/発表者名
      井田仁康
    • 雑誌名

      学術の動向 13-11

      ページ: 94-97

  • [雑誌論文] Geography Instruction and curriculum development.2008

    • 著者名/発表者名
      IDA, Yoshiyasu
    • 雑誌名

      台湾地理教育回顧と展望論文集 専3

      ページ: 1-8

  • [雑誌論文] The substantiality of training system to teach geography2008

    • 著者名/発表者名
      IDA, Yoshiyasu
    • 雑誌名

      台湾地理教育回顧と展望論文集 A2-3

      ページ: 1-6

  • [学会発表] The geography recognition of high school students and New national curriculum in Japan2008

    • 著者名/発表者名
      IDA, Yoshiyasu
    • 学会等名
      31st International Geographical Congress
    • 発表場所
      Tunis Tunisia
    • 年月日
      2008-08-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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