• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

脂質膜上における分子構造解析法を用いたPIP3依存的細胞内情報伝達機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18570184
研究種目

基盤研究(C)

研究機関兵庫県立大学

研究代表者

辻 暁  兵庫県立大学, 大学院生命理学研究科, 助教授 (60227387)

研究分担者 八木澤 仁  兵庫県立大学, 大学院生命理学研究科, 助教授 (40192380)
キーワードシグナル伝達 / 脂質 / 分子認識 / PIP3 / 分光法
研究概要

チロシンキナーゼ型受容体を起点とする細胞内情報伝達経路に含まれ、脂質膜中のリン酸化イノシトールリン脂質の認識、結合を介して、下流に位置するRacの活性化を行うPIP3(ホスファチジルイノシトール3,4,5-三リン酸)結合蛋白質SWAP-70の脂質膜結合機構を分光学的手法により構造レベルで解析し、PIP3認識、Rac活性化の機構を明らかにすることを目的として研究を進行している。分光学的構造解析の準備として、SWAP-70のPIP3認識、結合を支配すると考えられるPHドメイン部位(209-306)および脂質膜結合能が野生型とは異なる変異PHドメイン(K219A/K220A,E245A/D246A,K271A/K272A)について、大腸菌を用いた大量発現系を用意し、固体NMR分光法、共鳴ラマン分光法等に用いうる安定同位体標識蛋白質の発現条件の確立と蛋白質試料の調製を行った。同時に、脂質-蛋白質結合部位の構造および結合機構が静的な状態で明らかになっているホスホリパーゼC-δ1について、SWAP-70PHドメインの分光スペクトル解析の基準を得ることおよび、脂質膜組成および膜構造が変化しうる動的な状態におけるPHドメインの膜結合状態に関する知見を得ることを目的として、異なる脂質組成の脂質膜ベシクル中のPIP2に結合した際の蛋白質構造変化を固体NMR分光法を用いて解析し、報告した。また、ラマン分光法による時間分解測定を用い、基質結合部位の動的構造を追跡するために、イノシトールリン脂質を対象として、ラマン分光法による解析の条件検討を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Phosphatidylserine induces functional and structural alterations of the membrane associated pleckstrin homology domain of phospholipase C-δ12007

    • 著者名/発表者名
      Uekama, N
    • 雑誌名

      FEBS Journal 274

      ページ: 177-187

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi