院内感染防御のための臨床分離細菌の分子疫学解析

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18590539
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 病態検査学
• 研究機関: 昭和大学
• 研究代表者: 五味 邦英 昭和大学, 医学部, 教授 (60053980)
• 研究分担者: 陳 戈林 (60266111) ; 福地 邦彦 (70181287)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2010
• キーワード: 臨床検査医学 / 院内感染

研究概要

院内感染症の原因となる、MRSA、多剤耐性緑膿菌、ESBL産生大腸菌、多剤耐性エンテロバクターの耐性機構を主として解析した。腸内細菌の高度耐性株からは多種類のCTX-Mやメタロβラクタマーゼ遺伝子が検出された。多剤耐性緑膿菌は、複数種のメタロβラクタマーゼ遺伝子を保有していた。リネゾリド耐性MRSAが分離され、耐性にリボゾームRNA領域のDNA変異を検出した。分子疫学解析は、耐性遺伝子およびパルスフィールド電気泳動によるゲノム型解析により行った。

研究成果

• [雑誌論文] 昭和大学病院で分離された多剤耐性Enterobacter cloacaeの耐性遺伝子解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高橋奈々子, 山口史博, 陳戈林, 安原努, 伊藤里歩, 和久田梨香
  • 雑誌名: 福地邦彦臨床病理 58 ページ: 442-447
• [雑誌論文] 多剤耐性緑膿菌. (2009)
  • 著者名/発表者名: 福地邦彦
  • 雑誌名: 昭和医学会雑誌 69 ページ: 225-231
• [雑誌論文] 昭和大学病院におけるb-lactamase非産生ampicillin耐性Haemophilus influenzaeの検出状況およびPBP3遺伝子解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 山口史博、黒田高明、安原努、和久田梨香、福地邦彦、五味邦英
  • 雑誌名: 56(8) 56 ページ: 662-670
• [雑誌論文] Investigation of the origin of MRSA Infection with Pulsed Field Gel Electrophoresis in the NICU (2008)
  • 著者名/発表者名: Md. Shafiqur Rahman, Katsumi Mizuno, Kunihiko Fukuchi
  • 雑誌名: Kazuo Itabashi Showa University Journal of Medical Sciences 20(1) ページ: 41-47
• [雑誌論文] 昭和大学病院におけるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌の検出率と耐性遺伝子の分析. (2008)
  • 著者名/発表者名: 黒田高明、福地邦彦
  • 雑誌名: 昭和医学会雑誌 68(1) ページ: 55-60
• [学会発表] 同一施設の2症例から分離された耐性変異が異なる2株のLinezolid耐性MRSA. (2009)
  • 著者名/発表者名: 壇辻百合香、花木秀明、竹末芳生、賀来満夫、朝野和典、三鴨廣繁、福地邦彦、本田順一、柳原克紀、二木芳人
  • 学会等名: 第83回日本感染症学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20090400
• [学会発表] 当院におけるメタロβラクタマーゼ産生菌検出症例の臨床的背景. (2008)
  • 著者名/発表者名: 杉本太路、陳戈林、仲間恵美子、福地邦彦、木村聡
  • 学会等名: 第55回日本臨床検査医学会総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 20081100
• [学会発表] 耐性Enterobacter Cloacaeが保有するメタロβラクタマーゼの解析. (2008)
  • 著者名/発表者名: 松尾奈々子、安原努、陳戈林、和久田梨香、福地邦彦、五味邦英
  • 学会等名: 第55回日本臨床検査医学会総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 20081100
• [学会発表] 2つの基幹病院における緑膿菌の薬剤感受性. (2008)
  • 著者名/発表者名: 松平真悟、仲間恵美子、原田裕子、峰村純子、福地邦彦、木村聡
  • 学会等名: 第55回日本臨床検査医学会総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 20081100
• [学会発表] リネゾリド耐性MRSAの臨床分離とその背景因子. (2008)
  • 著者名/発表者名: 二木芳人、小司久志、吉田耕一郎、黒川真嗣、足立満、福地邦彦、中根香織、和久田梨香
  • 学会等名: 第56回日本化学療法学会総会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 20080600
• [学会発表] 保存中にESBL表現型を失ったCTX-M保有E. coliについて. (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤里歩、和久田梨香、陳戈林、福地邦彦、高木康
  • 学会等名: 第19回日本臨床微生物学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20080000
• [学会発表] 昭和大学病院におけるメタロ-β-ラクタマーゼ産生緑膿菌の検出動向. (2007)
  • 著者名/発表者名: 福岡清二、和久田梨香、陳戈林、福地邦彦
  • 学会等名: 第18回日本臨床微生物学会総会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 20070200
• [学会発表] 昭和大学病院におけるカルバペネム耐性腸内細菌のメタロβラクタマーゼ遺伝子解析. (2006)
  • 著者名/発表者名: 黒田高明、山口史博、福地邦彦、五味邦英
  • 学会等名: 第53回日本臨床検査医学会総会
  • 発表場所: 弘前
  • 年月日: 20061100
• [学会発表] 昭和大学病院におけるBLNARの検出状況とPBP遺伝子解析. (2006)
  • 著者名/発表者名: 山口史博、黒田高明、安原努、陳戈林、和久田梨香、福地邦彦、五味邦英
  • 学会等名: 第53回日本臨床検査医学会総会
  • 発表場所: 弘前
  • 年月日: 20061100
• [学会発表] 昭和大学病院におけるESBL産生菌の検出とその耐性責任遺伝子の解析 (2006)
  • 著者名/発表者名: 伊藤里歩、和久田梨香、吉田勝彦、田辺佐江、Md Shafiqur Rahman、陳戈林、高木康
  • 学会等名: 第53回日本臨床検査医学会総会
  • 発表場所: 弘前
  • 年月日: 20061100