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2006 年度 実績報告書

幼児・児童・生徒のふれあい・介護体験が認知症高齢者に与える影響に関する行動研究

研究課題

研究課題/領域番号 18592419
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

今川 真治  広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (00211756)

キーワード認知症高齢者 / 行動分析 / 幼児 / ふれあい
研究概要

本研究は,幼児・児童・生徒および学生を受け入れているグループホームや高齢者福祉施設において,これら若年者との交流が,入居している認知症高齢者にどのような影響を与えうるのかを,高齢者の行動を分析することによって検証することを目的としている。
本年度は,本研究に関連する先行研究や文献を検索し蓄積することに研究の中心を置いたが,当該分野に関係する先行研究はほとんど存在しないことが明らかとなった。さらに,幼児から大学生に至るまでの広範な年齢層における体験実習の成果に関する文献の収集も試みたが,この分野でも先行研究は少なく,データの集積が必要な分野であることが明確となった。
本研究では,来年度にかけて東広島市内の全ての小中学校および幼稚園と保育園に対するアンケートを行う予定であるが,本年度においてはまず東広島市内にある幼稚園10園に対するアンケート調査を先行的に実施した。
その結果,園児が高齢者とふれあう機会を持っている幼稚園は,全園の半数の5園であった。これら5園の幼児たちが交流する高齢者とのふれあいの場は老人ホーム,デイケアセンター,地域の老人会・老人クラブなどであり,その全ては園児が高齢者施設などを訪問する形で実施されていた。ふれあいの内容は,園児が高齢者に歌や踊りを披露するものから,高齢者側が園児たちに歌や踊りを披露したり,遊びや工作などの技能を教えるものなどが挙げられた。5園の回答者のうち4者は,このようなふれあいの体験が,幼児と高齢者双方にとってよい影響を持つと考えていたが,1者は,どちらかというと園児のためによいと回答した。
他方,ふれあいの機会を持たない5園の回答者のほとんどが,幼児が高齢者とふれあいの機会を持つことは必要と感じるが,まわりに適当な高齢者施設がないと回答し,その一方で,将来的には高齢者とのふれあいの機会を持つようにしたいと回答した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] グループホームにおける認知症高齢者の屋内徘徊行動の分析-職員の対応と屋内徘徊との関係-2006

    • 著者名/発表者名
      今川 真治
    • 雑誌名

      広島大学大学院教育学研究科紀要 55

      ページ: 359-366

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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