研究課題/領域番号 |
18653103
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
近藤 圭子 東京医科歯科大学, 歯学部・口腔保健学科, 講師 (20282759)
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研究分担者 |
木下 淳博 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10242207)
遠藤 圭子 東京医科歯科大学, 歯学部, 准教授 (70270915)
吉田 直美 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (50282760)
三浦 佳子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 歯科衛生士 (20396972)
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キーワード | 歯科衛生士教育 / シミュレーション / 技術教育 / 評価法 / e-learning |
研究概要 |
本研究は、歯科衛生士教育の中で、特異な専門的技術を修得するための、明確な過程を示すことができるプログラムを作成し、各段階(ステップ)における学生の自己評価によって進める教材を作成し、最終的には、この教材を使用して学習した後、指導者による評価及びフィードバックを組み合わせることにより、確実な技術を修得するプログラムを開発することを目的としている。本学ではe-learningシステムを導入し、学生が自学自習のできる体制が整備されており、その中でシミュレーション教材は、講義・実習の復習および確認などに活用を開始している。技術教育においても、知識の確認に使用するシミュレーション教材を作成し、学生からの評価も得られてきている。そこで、同じシミュレーションツールを使用し、技術そのものを確認・評価する教材の作成と開発を計画した。3年間にわたり、技術の確認には、評価する標準を決めること、誰が行ってもそれがぶれないこと、一定のレベルを評価するためには技術を明確化することの必要性がわかった。教材は基本プログラムを細分化してそれぞれ別に作成すること、基本プログラムで作成された教材を組み合わせて使用することが最良という考えに至った。また、学生の評価からこの教材の技術の確認の限界も予測を得た。今年度は最終年度となったが、技術基礎教育の復習教材を作成試行し、その評価を行った。また、全国の歯科衛生士専任教員が集まる研修会でこの取り組みについて発表し、今後この教材をいつどのような目的で利用することが適切か、また技術評価の現状について、他大学および歯科衛生士養成機関の歯科衛生士教員と意見交換を行った。指導者による評価との組み合わせの実施は今後の課題として残ったが、教材数を増やし、指導者評価を実施することで技術習得のプログラムができると考えている。
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