研究課題/領域番号 |
18659154
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研究機関 | 静岡県立静岡がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
石川 睦弓 静岡県立静岡がんセンター(研究所), 患者家族支援研究部, 部長 (90324516)
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研究分担者 |
北村 有子 静岡県立静岡がんセンター(研究所), 患者家族支援研究部, 研究員 (10364035)
山崎 むつみ 静岡県立静岡がんセンター(研究所), 患者家族支援研究部, 研究員 (30443443)
廣瀬 弥生 静岡県立静岡がんセンター(研究所), 患者家族支援研究部, 研究員 (20463185)
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キーワード | 情報 / がん患者 / 患者図書館 |
研究概要 |
本研究の目的は、がん罹患後の経過のなかで様々な問題に遭遇するがん患者に対する患者図書館を中心とした情報支援サービスのあり方を検討すめことである。特徴は、がん患者が実際に悩んだり困ったりしていることを基点として、がん患者に優しい「情報提供・情報発信」を考えることにある。 今年度は、Web上や相談窓口での情報提供・情報発信の実態分析を行った。また、S患者図書館に所蔵している医療福祉関連資料(書籍を対象とする)の具体的な内容を示す指標として目次を用い書誌情報と紐付けして分解しラベルとした。この7千余りのラベルをがん患者の悩みや負担を具体的な分類ラベルを含む4階層カテゴリーで体系化した静岡分類(Ver.2)照合し、資料情報の傾向を探るための作業を行った。最終的に書誌情報・目次・静岡分類が紐付けされたレコードで構成されたデータベースは、比較分析に使用するとともに、Web上での情報支援ツール(Web版がんよろず相談Q&A http://cancerqa.scchr.jp/)に組み込み、情報支援の一助としていくことを計画している。 1.相談窓口に情報を求めてアクセスしてくるがん患者や家族は、がん告知や再発の不安など心理的に不安定な状態で問題の整理や焦点化ができないまま情報を求める場合がある。がん患者や家族に対しての情報提供は、担当者と利用者の対話のなかで問題の整理、一般的な情報を個人の具体的な悩みや問題にそって絞り込んでいく必要がある。 2.患者会・患者支援団体のホームページでは、多くの場合掲示板などの双方向性の情報交換が行われている特徴がある。 3.がん患者や家族が求める情報は、学び理解するための情報、対応、行動するための情報、心の安定を図るための情報があり、求める情報の種類にそって提供することが重要である。
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