研究概要 |
前年度同様、マウス由来aP2プロモーターにEGFP遺伝子を連結させ、脂肪細胞特異的にGFP蛋白を発現させたaP2/EGFPトランスジェニック(Tg)マウスの作成を目的とする。aP2プロモーターは、当該のDNA配列が挿入されたpBS/aP2 vectorを入手し、これを用いる。pBS/aP2ベクターのaP2プロモーター下流へpEGFP-N1 vectorから制限酵素切断により切り出したEGFP遺伝子断片を挿入し、これをTgベクターとする。本ベクターを用い、C57BL/6J.Jcl(B6)マウス前核期受精卵へのinjectionによりTgマウスを作出し、導入遺伝子のDNA検査およびタンパクの発現検査を行い、陽性個体が得られるかを確認する。 まずpEGFP-N1 vectorを用い、SmaI,NotI酵素切断によりEGFP断片746bpの切り出しを行った。そしてgel extractionkitを用い、アガロースゲルからEGFP DNA断片を抽出した。最後にpBS/aP2 vectorについてもpEGFP-N1 vectorと同様にSmaI, NotI酵素切断の後に切り出しと抽出を行った。 その結果、NotI-SmaI酵素切断により、ピックアップした3クローンすべてにおいて746bpのEGFP断片の挿入が認められた。この結果からEGFP遺伝子がpBS/aP2ベクターへ正しく挿入されていることが示された。
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