研究課題
若手研究(A)
本研究は、種々の塩害対策を講じる際に必要な基礎情報の提供を目的として、野外調査と風化実験から、塩類析出の際の環境条件と塩類溶液物性との関係と、岩石物性との関係を調べたものである。野外調査では気温、相対湿度、壁面温度、析出塩の種類と量、塩類析出に伴う岩盤表面の平均削剥速度を求め、環境条件の相違が塩類鉱物の種類と岩盤削剥速度の違いを決定づけることが明らかになった。各種風化実験では、岩石物性について詳細に調べた主要石材とモルタルを用い、複数種の塩類溶液に浸す実験を行い、石材の劣化は塩類の種類や岩石強度のみならず、間隙径分布の相違により決定づけられることが明らかになった。
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