超高強度コンクリートを用いた実大RC部材性能の検証

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18686045
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 建築構造・材料
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 丸山 一平 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (40363030)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: コンクリート構造

研究概要

近年実用化されつつある超高強度コンクリートの発熱, 自己収縮に着目し, 実大の鉄筋コンクリート柱の性能について評価した。結果として, 自己収縮により鉄筋周囲にひび割れが生じ, 付着剛性が低下すること, 部材断面内にひび割れが入ることが明らかになった。これらは膨張材と収縮低減剤の併用により抑制可能であった。また, 柱の曲げ性能において, 自己収縮による早期の鉄筋の圧縮降伏は影響が無いことが解析によりわかった。

研究成果

• [雑誌論文] 鉄筋コンクリート柱の断面内応力に関する解析的検討 -超高強度コンクリートを用いたRC柱の初期応力・初期欠陥に関する研究 その2- (2009)
  • 著者名/発表者名: 丸山一平, 鈴木雅博, 勅使川原正臣, 佐藤良一
  • 雑誌名: 日本建築学会構造系論文集 Vol. 74, No. 637 ページ: 2009
  • 査読あり
• [雑誌論文] 低水結合材比セメントペーストの自己収縮温度依存性に関する研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 寺本篤史, 丸山一平
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 No. 62 ページ: 411-418
  • 査読あり
• [雑誌論文] 超高強度コンクリートを用いたRC柱の膨張材と収縮低減剤による初期応力・初期欠陥低減に関する研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 鈴木雅博, 丸山一平, 中瀬博一, 佐藤良一
  • 雑誌名: 日本建築学会構造系論文集 Vol.74, No. 635 ページ: 1-10
  • 査読あり
• [雑誌論文] 超低水セメント比シリカフュームコンクリートの自己収縮温度依存性に関する研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 寺本篤史, 丸山一平
  • 雑誌名: 日本建築学会構造系論文集 Vol.73, No. 634 ページ: 2069-2076
  • 査読あり
• [雑誌論文] 超高強度コンクリートの自己収縮がRC柱の曲げ性能に及ぼす影響に関する考察 (2008)
  • 著者名/発表者名: 丸山一平, 勅使川原正臣
  • 雑誌名: 日本建築学会構造系論文集 Vol. 73, No. 630 ページ: 1331-1338
  • 査読あり
• [雑誌論文] 温度履歴がRC柱の初期応力・初期欠陥に及ぼす影響に関する実験的検討 -超高強度コンクリートを用いたRC柱の初期応力・初期欠陥に関する研究 その1- (2008)
  • 著者名/発表者名: 丸山一平, 鈴木雅博, 中瀬博一, 佐藤良一
  • 雑誌名: 日本建築学会構造系論文集 Vol. 73, No. 629 ページ: 1035-1042
  • 査読あり
• [雑誌論文] 低水セメン比時のシリカフュームを混和したセメント硬化体の収縮挙動に関する基礎研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 丸山一平, 寺本篤史
  • 雑誌名: コンクリート工学年次論文集 Vol. 30, No. 1 ページ: 579-584
  • 査読あり
• [雑誌論文] 超高強度コンクリートの自己収縮温度依存性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 寺本篤史, 山崎康太, 丸山一平, 鈴木雅博
  • 雑誌名: コンクリート工学年次論文集 Vol. 30, No. 1 ページ: 489-494
  • 査読あり
• [雑誌論文] 超高強度コンクリートを用いたRC部材中の鉄筋近傍における微細ひび割れの発見 (2007)
  • 著者名/発表者名: 丸山一平, 佐藤良一
  • 雑誌名: 日本建築学会構造系論文集 No. 72, Vol. 617 ページ: 1-7
  • 査読あり
• [雑誌論文] 超高強度コンクリートの若材齢線膨張係数に関する研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 寺本篤史, 宮治友也, 丸山一平, 鈴木雅博
  • 雑誌名: コンクリート工学年次論文集 Vol. 29, No. 1 ページ: 633-638
  • 査読あり
• [雑誌論文] 超高強度RC部材中の初期応力発生メカニズムに関する検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 桐山宏和, 丸山一平, 鈴木雅博, 佐藤良一
  • 雑誌名: コンクリート工学年次論文集 Vol. 29, No. 1 ページ: 669-674
  • 査読あり
• [雑誌論文] RCプリズムにおける自己収縮による微細ひび割れ発生と収縮応力挙動 (2006)
  • 著者名/発表者名: 丸山一平, 亀田昭一, 鈴木雅博, 佐藤良一
  • 雑誌名: コンクリート工学年次論文集 Vol.28, No.1 ページ: 587-592
  • 査読あり
• [学会発表] 超高強度セメントペーストの初期養生温度が自己収縮に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 寺本篤史, 丸山一平
  • 学会等名: 日本建築学会東海支部研究報告集, No.47, pp. 1-4
  • 発表場所: 岐阜
  • 年月日: 2009-02-14
• [学会発表] Temperature dependent behavior of autogenous shrinkage of cement paste containing silicafume and with low w/b ratio (2008)
  • 著者名/発表者名: A. Teramoto, I. Maruyama
  • 学会等名: Proc. of 8th International Symposium on Utilization of High-Strength and High-Performance Concrete, pp. 141-147
  • 発表場所: Tokyo, Japan
  • 年月日: 2008-10-27
• [学会発表] Effect of autogenous shrinkage of ultra high-strength concrete on bending behavior of reinforced concrete column (2008)
  • 著者名/発表者名: I. Maruyama, M. Teshigawara
  • 学会等名: Proc. of 8th International Symposium on Utilization of High-Strength and High-Performance Concrete, pp. 939-944
  • 発表場所: Tokyo, Japan
  • 年月日: 2008-10-27
• [学会発表] Self-induced stress in reinforced ultra-high strength concrete (2008)
  • 著者名/発表者名: I. Maruyama, M. Suzuki, R. Sato
  • 学会等名: Creep, Shrinkage and Durability Mechanics of Concrete and Concrete Structures, Vol. 1, pp. 365-372(edt. T. Tanabe et al., CRC Press, Leiden)
  • 発表場所: Ise-shima, Japan
  • 年月日: 2008-09-30
• [学会発表] Temperature dependency of autogenous shrinkage of ultra high-strength concrete (2008)
  • 著者名/発表者名: A. Teramoto, I. Maruyama, M. Suzuki
  • 学会等名: Creep, Shrinkage and Durability Mechanics of Concrete and Concrete Structures, pp. 701-708(edt. T. Tanabe et al., CRC Press, Leiden)
  • 発表場所: Ise-shima, Japan
  • 年月日: 2008-09-30
• [学会発表] 初期高温養生を行った超高強度PCaコンクリート部材の収縮性状に関する実験的研究(その1)実験概要および強度性状 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中瀬博一, 鈴木雅博, 丸山一平
  • 学会等名: 日本建築学会学術講演梗概集, A-1, pp.829-830
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2008-09-18
• [学会発表] コンクリートおよびセメント硬化体の平衡相対湿度の測定に関する基礎検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 山崎康太, 寺本篤史, 丸山一平
  • 学会等名: 日本建築学会学術講演梗概集, A-1, pp.755-756
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2008-09-18
• [学会発表] 超高強度セメントペーストの自己収縮進行速度に及ぼす養生温度の影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 寺本篤史, 山崎康太, 丸山一平
  • 学会等名: セメント技術大会講演要旨, Vol.62, pp. 60-61
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-05-28
• [学会発表] 超高強度コンクリートの自己収縮温度依存性に関する実験的検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 寺本篤史, 山崎康太, 黒川善幸, 丸山一平
  • 学会等名: 日本建築学会東海支部研究報告集, Vol.46, pp.73-76
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2008-02-16
• [学会発表] 超高強度コンクリートを用いたRC柱部材の初期応力に関する検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 丸山一平, 鈴木雅博, 佐藤良一
  • 学会等名: 日本コンクリート工学, 耐久性力学に関するシンポジウム論文集, pp. 303-312
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-12-21
• [学会発表] 超高強度セメントペーストの自己収縮挙動 (2007)
  • 著者名/発表者名: 丸山一平, 寺本篤史
  • 学会等名: 第34回セメント・コンクリート研究討論会論文報告集, pp. 38-90
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2007-11-23
• [学会発表] 超高強度コンクリートの若材齢における線膨張係数の経時変化 (2007)
  • 著者名/発表者名: 寺本篤史, 丸山一平, 宮治友也
  • 学会等名: 日本建築学会学術講演梗概集, A-1, pp.305-306
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2007-08-29
• [学会発表] 初期高温履歴を受けた超高強度セメントペーストの基礎物性に関する検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 宮治友也, 丸山一平, 寺本篤史
  • 学会等名: 日本建築学会学術講演梗概集, A-1, pp.71-72
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2007-08-29
• [学会発表] 若材齢における超高強度コンクリートの基礎物性に関する検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 丸山一平, 寺本篤史, 宮治友也
  • 学会等名: 第61回セメント技術大会講演要旨, Vol. 61, pp. 230-231
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-05-30
• [学会発表] 超高強度コンクリートを用いたRC柱部材性能における自己収縮の影響に関する基礎的検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 丸山一平, 鈴木雅博, 佐藤良一
  • 学会等名: 混和材料を使用したコンクリートの物性変化と性能評価研究小委員会(333委員会)報告書ならびにシンポジウム講演概要集, pp. II-71-II-78
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-03-20
• [学会発表] 超高強度膨脹コンクリートの自己応力に関する検討 (2006)
  • 著者名/発表者名: 鈴木雅博, 丸山一平, 尼丁将太, 佐藤良一
  • 学会等名: セメント技術大会講演要旨, Vol. 60, pp.186-187
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2006-05-24