研究課題
若手研究(B)
本研究では、サービス提供者ではなく、ユーザが情報を利用するためのプログラムを生成することでサービス提供者による情報利用に制限を与え、情報を保護するための仕組みを示す。本枠組みの基本的な考え方は、情報の所有者であるユーザも、サービス提供者による情報の利用方法を指定し、責任を持てるべきだということである。すなわち、サービス提供者だけが(サービス提供者の責任において)ユーザの情報の利用方法を決定する現在のインターネットサービスのような仕組みではなく、ユーザもサービス提供者による情報利用方法を決定する。このことで、ユーザの情報利用におけるサービス提供者の責任を軽減し、かつ、ユーザが自分自身で情報保護対策を講じることが可能になる。このことを実現するためにはユーザが情報の利用方法を定義し、その利用方法に沿ってサービス提供者に情報を利用してもらうための仕組みが必要である。そこで、サービス提供者が持つユーザの情報を利用するためのプログラムを、ユーザが書き換えることで、サービス提供者によるユーザの情報利用を制御するための仕組みを検討した。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
International Journal of Security and Its Applications Vol. 1, No. 2
ページ: 59-70