本課題の目的は、地域性、周辺状況、開口配置等を考慮した通風の省エネルギー効果を評価する手法を構築することにある。そのために、(1)通風環境の物理性状を通風実験用風洞および実験用住宅を用いた通風実験から明らかにし(物理的特性の把握)、(2)気象データをもとに通風の利用可能性を地域ごとに評価し(地域特性の評価)、(3)風洞実験により得られた風圧係数データを整理して敷地周辺の状況を考慮した外界条件の設定手法を検討し(立地周辺の評価)、(4)数値計算から通風の省エネルギー効果の検討を行った(合理的な通風計画手法の検討)。
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