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2006 年度 実績報告書

免疫担当細胞の遺伝子発現プロファイル解析による癌免疫の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18790452
研究機関金沢大学

研究代表者

酒井 佳夫  金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (80401925)

キーワード免疫機能 / 癌 / 遺伝子発現
研究概要

免疫機能に関して末梢血液細胞の遺伝子発現プロファイルを用いた解析を目的としているが、マウスモデルについて、大腸癌細胞株MC38を脾臓に2x10^6個を接種し、肝への播種を確認した。同細胞を皮下に5x10^5個接種したマウスでは、腫瘍組織へのマクロファージの著明な浸潤を認めた。前者の肝播種モデルにおいては、炎症細胞浸潤は、皮下形成腫瘍に比較し極めて弱い。かつ、投与マウスは約2週間にて、肝全体への著明な播種のため、ほぼ全例死亡する。よりヒト悪性腫瘍に類似したモデルの開発のため、マウス肝癌細胞株Hepa1-6を経門脈的に投与し播種するモデルの作製を試みた。皮下腫瘍の形成は極めて困難であったが、経門脈的に2x10^6個のHepa1-6細胞を投与したマウスは、56日後にHepa1-6腫瘍の肝への著明な播種を認めた。この動物モデルを用いて、免疫機能の解明をさらにすすめる予定である。また、担癌状態において血液中細胞が癌より影響をうけ遺伝子発現変化を来たすか検討を行う目的として、まず、in vitroにおいて、肝癌細胞株との共培養下と非共培養下の末梢血液単核球細胞の遺伝子発現プロファイルを解析したところ、interleukin(IL)-1β、IL-2、IL-7、IL-20受容体α、IL-1 receptor associated kinaseの遺伝子発現亢進が見られる一方、IL-10の遺伝子発現の低下が認められた。このことは、末梢血液細胞の遺伝子発現プロファイルは、癌の存在によって免疫関連遺伝子の発現変化をきたすことを示唆する。今後、遺伝子発現プロファイルのさらなる解析によって免疫機能との関連についての研究をさらにすすめる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Prolonged, NK cell-mediated antitumor effects of suicide gene therapy combined with monocyte chemoattractant protein-1 against hepatocellular carcinoma.2007

    • 著者名/発表者名
      Tsuchiyama T, Nakamoto Y, Sakai Y, Marukawa Y, Kitahara M, Mukaida N, Kaneko S
    • 雑誌名

      J Immunol 178巻1号

      ページ: 574-583

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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