研究課題/領域番号 |
18F18728
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
吉田 寛 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (40431879)
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研究分担者 |
FABBRETTI MATTEO 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2018-10-12 – 2021-03-31
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キーワード | ゲーム / 翻訳 / 産業 |
研究実績の概要 |
本研究課題「日本の文脈におけるビデオゲームのローカライゼーション」は、日本のビデオゲームの「ローカライゼーション」の現状と実態を「社内ローカライゼーション」という形態に着目して、解明するものである。 本研究の目的は大きく分けて三つある。第一に、日本のゲームの海外における受容を翻訳およびローカライゼーション(現地化)という新たな観点から考察することである。第二に、既存のトランスレーションスタディーズ(翻訳研究)のディシプリンに対して、まだ研究の蓄積が少ない、マルチメディアや視聴覚メディアの翻訳の実例を提供することである。それはこのディシプリンに大きなインパクトをもたらすと予想される。そして第三に、「社内ローカライゼーション」のためにはどのような社内体制や社員の雇用・教育が必要であるのかを明らかにして、日本のゲーム企業に対し、将来の経営管理の指針を示すことである。本研究は、いまだ研究蓄積が少ない、マルチメディアや視聴覚メディアの翻訳の実例を提供するものとして、大きなインパクトをもたらすことが予想される。 初年次である本年度は、主に文献調査を通じて研究計画の策定を行った。その際、ビデオゲームを対象とした研究に加えて、グローバル企業やNPOといった組織内での翻訳(者)の位置付けに関する研究など、翻訳研究(トランスレーションスタディーズ)の最新の成果も取り入れた。また関東および関西で、日本国内のゲーム企業で翻訳に従事するクリエイターに対するインタビュー調査を開始した。これは次年度に本格化させる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題はおおむね順調に進展している。来日直後の研究分担者に、日本国内での研究発表の機会を与えることができた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度となる次年度も当初の研究計画通りに推進される。すなわち、日本国内のゲーム企業へのインタビューを行い、そのデータを英語に翻訳し、分析する。また論文執筆と研究成果発表を行い、ゲーム研究および翻訳研究の国際学会に参加して報告とネットワーキングを行う。
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