研究課題/領域番号 |
18H00608
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研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
大谷 卓史 吉備国際大学, アニメーション文化学部, 准教授 (50389003)
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研究分担者 |
大澤 博隆 筑波大学, システム情報系, 助教 (10589641)
久木田 水生 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (10648869)
西條 玲奈 大阪大学, 文学研究科, 助教 (10768500)
神崎 宣次 南山大学, 国際教養学部, 教授 (50422910)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | インターネット研究倫理 / フィールドワークの倫理 / 研究・イノベーション規制 / CWA14175 / 研究の「お返し」 / 研究対象者・社会との信頼 |
研究実績の概要 |
Association of Internet Researchers(AoIR)のインターネット研究倫理ガイドラインの翻訳と分析を行った。本プロジェクトの当初の最終年度である2020年度に最新改訂版を発見し、翻訳・分析を行うため、1年研究期間を延期した。2020年版ガイドラインについては、情報倫理や関連する倫理について調査検討を行ったうえで、翻訳をほぼ完了した(2020年版ガイドラインは、フェミニズム倫理などに関する部分について検討中)。今後公開予定。 欧州標準化機関(CEN: European Standardization Committee)の研究倫理審査(CWA14175-1)および倫理影響評価(CWA14175-2)に関する参照文書の分析を行い、CWA14175-1におけるコンピュータ科学・情報科学に関する研究・イノベーション規制が過剰または非合理な場合があると示した。 フィールドワーク調査の研究倫理に関する知見などを参照し、インターネット研究倫理に関する検討を行った。フィールドワークにおいては事前の文書による同意取得が困難な場合がある。また、調査内容によっては漏えいした場合、同意書の存在が研究対象者を窮地に陥れる場合がある。フィールドワーク研究では、研究対象者およびコミュニティとの信頼関係構築が最重要で、調査・研究終了後、研究対象者およびコミュティと一人の人間としてつきあえるかどうかが、フィールドワークの倫理的な許容の重要な条件である。また、フィールドワークでは、調査・研究を通じて得られたさまざまな成果を研究対象者およびコミュニティに「お返し」することが実践されてきた。インターネット研究においても、とくに奇異な目で見られがちな行動にかかわるコミュニティの調査などにおいて、以上のようなフィールドワークと同様の倫理や配慮が重要と指摘した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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備考 |
インターネット研究倫理について6回の連載を実施。
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