研究課題
本研究の目的は、抄物を注釈として総合的に理解・活用することと、抄物の利用を促進することである。その目的を達成するため、①抄物の調査・撮影、情報収集と整理、ならびに、②多領域にまたがる研究者による研究会を行い、最終的には、③詳細な注解の作成とその公刊を目指す。本年度は昨年度に続き新型コロナウィルス感染拡大の影響により、図書館・寺院等での調査が大幅に制限された。一部可能な調査を継続して行った(京都大学の図書館、高山寺、仁和寺など)ほか、東福寺蔵『帳中香』の画像など各種の資料を入手し、研究に活用した。(以上、①)黄山谷(黄庭堅)の詩集の抄物『黄氏口義』(建仁寺両足院蔵、二一巻・二二冊、林宗二筆、1560-1567年写)を主たる対象とする月一回の研究会を継続して開催した(年度内に12回開催、参加者25名程度。2023年2月は通算100回目の研究会となった)。オンライン開催としたため、北海道、東京、三重など遠方の研究者の参加があった。(以上、②)研究の成果として、抄物関係の論文を複数公刊した。また、研究会の成果を公刊するために、科研費・研究成果公開促進費(図書)への申請を行い、採択された。その間、公刊に向け、原本所蔵者・出版社・写真を所蔵する禅文化研究所との協議を行ったほか、夏季と冬季に入稿に向けた原稿検討会を行った。(以上、③)
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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高山寺典籍文書綜合調査団研究報告論集
巻: 令和4年度 ページ: 30-50
美術フォーラム21
巻: 48 ページ: -
国語国文
巻: 91-12 ページ: 1-14