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2020 年度 実績報告書

日本企業の「内なる国際化」ー日本人・外国人材の実践対話能力の研修プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18H00681
研究機関関西大学

研究代表者

池田 佳子  関西大学, 国際部, 教授 (90447847)

研究分担者 山崎 晶子  東京工科大学, メディア学部, 准教授 (00325896)
秋谷 直矩  山口大学, 国際総合科学部, 講師 (10589998)
高梨 克也  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (30423049)
森 朋子  桐蔭横浜大学, 教育研究開発機構, 教授 (50397767)
Barke Andrew  関西大学, 外国語学部, 教授 (90615741)
嶋津 百代  関西大学, 外国語学部, 准教授 (90756868)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード企業の国際化 / 外国人材雇用 / 異文化間コミュニケーション / 職場の国際化推進 / ダイバーシティ / インクルージョン
研究実績の概要

本研究では、異文化間能力の切り口から、この対策に取組む。具体的には、国内企業の日本人・外国人ビジネスパーソンの異文化間コミュニケーション能力(対話実践能力)を養成する、新しい教育プログラムの開発を行う。まず、 a) 異文化間アクションの引き金となる行為者が対処すべき【状況】、 b) その状況に対処するための【アクション】、そして c) そのアクションによって生み出される(価値付けを持った)【効果】 という3要素を特定する。次に、自己の言語行動の観察・考察手法を応用した異文化間能力を養成する教育モデルを提案する。2020年はパンデミックの中、企業側の活動自粛が目立ち、研修プログラムの試行的な実施を行うことが大変難しい状況下となった。フォーカス・グループとして、企業人に対するオンラインセッションを数回実施し、その中で異文化間コミュニケーションの問題について、企業人の実際の意見を収集するといった、できる範囲内の調査を実施することにとどまった。研修デザインとして、今後のオンライン研修活用の広がりを鑑み、ウェブ上で学習ができるプラットフォームについても、開発作業を一部着手した。最終年度となる次年度(2021年度)は、このプラットフォームの継続的な開発を行いつつ、実際の研修プログラムの実施を中心に活動を進める計画である。
上記の活動に加えて、2019年に続き、「外国人留学生の就職や採用後の活躍に向けたプロジェクトチーム」(経済産業省)が進める活動へ参加し、この中で作成された以下の2点の企業向けコンテンツへの助言等を行った(①「日本人社員も外国籍社員も 職場でのミスコミュニケーションを考える」動画教材及び「動画教材を使った対話による学びの手引き」②外国人留学生の採用や入社後の活躍に向けたハンドブック)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の中、本来であればヒアリングを実施するべき企業側においてその余裕がなく、計画を次年度に繰り越す必要が起こった。一方で、研修プログラムに活用することができるオンラインプラットフォームの開発は手掛けており、一部が年度内に完成した。

今後の研究の推進方策

2020年度に経済産業省が主催する「外国人留学生の就職や採用後の活躍に向けたプロジェクトチーム」へ参加し、その活動の中で、本研究でも手掛けていた企業向けの外国人受け入れ対応ハンドブックおよび動画教材が完成したため、これらを応用すると共に、企業人への研修プログラムモデルを完成させ、経済団体への協力を依頼しつつ、研修の前と後の意識変化を調査し報告する。この研修モデルを構築、実施後、その活動報告を取りまとめ、本研究代表者が運営する一般社団法人において活用していく予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 「日本語教師養成の新たな文脈―キャリアとアイデンティティの観点からの再考―」2021

    • 著者名/発表者名
      嶋津百代
    • 雑誌名

      『日本語文学』

      巻: 92 ページ: 171-188

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 外国人留学生のための就職促進プログラム SUCCESS-Osakaについて2020

    • 著者名/発表者名
      池田佳子
    • 雑誌名

      関西広域連合 広域産業振興局関西産業人材News letter

      巻: 9 ページ: 1-5

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 日本語教育における日米間での協働学習:COIL(オンライン国際連携協働学習)の実践と可能性2021

    • 著者名/発表者名
      池田佳子
    • 学会等名
      AATJ (American Association of Teachers of Japanese)2021 Annual Spring Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] 「学習者はいかにオンライン国際共修の場において「つながり」の調整を試みたか」2021

    • 著者名/発表者名
      熊谷由理・嶋津百代
    • 学会等名
      2021 Annual Spring Conference American Association of Teachers of Japanese (AATJ)
    • 国際学会
  • [学会発表] 「日本語教師の「実践的コミュニケーション能力」を考える―文化庁報告「日本語教師に求められる資質・能力」をベースに―2020

    • 著者名/発表者名
      嶋津百代
    • 学会等名
      国際交流基金 ケルン日本文化会館 ケルン日本語教師研修会
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] “Social Interaction with visitors,:mobile guide robots in museum”2020

    • 著者名/発表者名
      Akiko Yamazaki, Keiichi Yamazaki
    • 学会等名
      Ecole du Louvre and the UQAM network(The Louvre, Orsay, Centre Pompidou among others) and Canadian researchers and curators )
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] フィールド調査とビデオ記録を用いた対話の分析 pp47-60(研究者・研究職・大学院生のための対話トレーニング)2021

    • 著者名/発表者名
      高梨克也
    • 総ページ数
      182
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
  • [図書] Column3 地図課題コーパス:対話トレーニングプログラムと対話研究とのもう一つの接点 pp99-100(研究者・研究職・大学院生のための対話トレーニング,加納圭・水町衣里・城綾実・一方井祐子(編))2021

    • 著者名/発表者名
      高梨克也
    • 総ページ数
      182
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
  • [図書] “When the model becomes the marginalized: Identity struggles of Japanese job-hunters.” pp.43-64. In Kroo, Judit & Kyoko Satoh (eds.) Linguistic Tactics and Strategies of Marginalization in Japanese, pp. 43-642021

    • 著者名/発表者名
      Barke, Andrew, Momoyo Shimazu
    • 総ページ数
      235
    • 出版者
      Palgrave Macmillan.
    • ISBN
      978-3-030-67825-8
  • [図書] 維持されるものとしての発話の権利:クライアントの意向を尊重もしくは利用する pp165-195(発話の権利定延利行(編))2020

    • 著者名/発表者名
      高梨克也
    • 総ページ数
      235
    • 出版者
      ひつじ書房

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公開日: 2021-12-27  

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