研究課題
本研究では、日々の多文化背景を持つ者が共働する場面において、状況を見極め、適切な気づきの下、望ましい効果・結果をもたらす言語行動(アクション)の選択ができるといった異文化間コミュニケーション能力を養成する教育モデルの開発を進めた。自らの言語行動の把握(Description)とリフレクション(Interpretation)のプロセスを通して自身の認識を明らかにし、具体的なインタラクション(実践対話)のトレーニングを経ることで、その意識(解釈/Evaluation)を変化させていく研修設計を行い、研究期間最終年度には実証実験として、民間企業にも協力を仰ぎ、異文化理解度を測るテストツールの応用と、その結果に基づいた研修、そしてフォローアップヒアリングを実施した。本研究において収集した談話データおよび考察結果は、社会学、会話分析、そして言語学/外国語教育といった多分野融合型のアプローチで分析を行った。その成果を社会科学学会(JASS)にて2021年度9月にパネル発表の一部として共有した。2022年度に刊行予定の編著『ポスト・コロナ禍時代のグローバル人材育成―大学の国際教育のパラダイムシフトー(仮称)』に本研究の成果を取りまとめている。また、本研究プロジェクト期間中に、経産省が2019-2021年で進めた「外国人留学生の就職や採用後の活躍に向けたプロジェクトチーム」の事業にも、研究代表者が有識者メンバーとして参画し、そこでアウトプットとして作成された外国人材活用のための企業向けハンドブックにも、本研究の成果としての知見を提供することができた。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件) 図書 (5件)
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