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2022 年度 研究成果報告書

暴力による民主主義の20世紀:トランスナショナルヒストリーの試み

研究課題

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研究課題/領域番号 18H00697
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分03010:史学一般関連
研究機関北海道大学

研究代表者

長縄 宣博  北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 教授 (30451389)

研究分担者 佐原 哲也  明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (70254125)
山根 聡  大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (80283836)
草野 大希  埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90455999)
ガンバ ガナ  国際教養大学, 国際教養学部, 助教 (90624825)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード20世紀 / 暴力 / 民主主義 / 帝国 / イスラーム / ナショナリズム / 社会主義 / ネットワーク
研究成果の概要

シリアからウクライナへの戦争の連鎖やグローバル・サウスの台頭は、1870年代から始まる欧米の帝国主義で加速したグローバル化に特徴づけられる「長い20世紀」の終焉に伴う地殻変動である。本研究はこのような新しいパラダイムを構築すべく、中央ユーラシア近現代史を専門とする研究代表者が、バルカン半島・中東の民族問題、南アジアのイスラーム、そしてアメリカ合衆国の帝国性を専門とする研究分担者と議論を重ねた。そして、国際的なインパクトを持つ論考や論文集を発表し、国際的な研究者ネットワークを作る研究会を国内外で組織した。とりわけ2021年度には、アフガニスタンとウクライナの危機に即応する解説も発信した。

自由記述の分野

中央ユーラシア近現代史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で提唱した「長い20世紀」論は、国家権力と社会との垂直方向の相互関係に論点を集中させてきた近代帝国論に、帝国の環境で育まれた人間集団の自己組織能力や水平方向のネットワークに関する研究蓄積を組み込むものである。それは、帝国秩序の崩壊と国民国家の建設という20世紀に繰り返されてきた激動のなかで、人間がどのような生き残り戦略を編み出してきたのかを重視する。これは、危機の時代を生きるわれわれにも不可欠な知見である。コロナ禍で権力が露呈する不寛容、介入、無責任に対して人々が抗議運動を繰り広げ、グローバルな連帯を示したように、「長い20世紀」の遺産は現代世界にも受け継がれている。

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公開日: 2024-01-30  

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