研究課題/領域番号 |
18H00781
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藏本 龍介 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (60735091)
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研究分担者 |
清水 貴夫 総合地球環境学研究所, 研究部, 研究員 (10636517)
東 賢太朗 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (40438320)
岡部 真由美 中京大学, 現代社会学部, 准教授 (40595477)
田中 鉄也 国立民族学博物館, 南アジア地域研究国立民族学博物館拠点, 特任助教 (60736982)
中尾 世治 総合地球環境学研究所, 研究部, 特任助教 (80800820)
門田 岳久 立教大学, 観光学部, 准教授 (90633529)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 宗教 / 組織 / 経営 |
研究実績の概要 |
本年度は、全体研究会とフィールドワークを実施した。 (1)全体研究会(2019年7月20-21日): 宗教組織の定義、関連する先行研究について、全員で検討した。同時に前年度のフィールドワークについて報告、意見交換を行った。 (2)フィールドワーク:全体研究会での議論を踏まえ、各メンバーがフィールドワークを実施した。①藏本龍介はミャンマーにおける社会福祉僧院の組織構造についての情報収集を行った。②岡部真由美はタイで調査を行い、仏法センターが発する言説(「公共性」など)が人とカネ(布施)を惹きつけ、モノ(仏塔)を囲い込み、さらにカネを喚起するという、言説・人・モノの構成過程の実態を把握した。③門田岳久は過疎化に伴う檀家の減少で存亡の危機にある日本の寺院経営に関し、まず「本山」である大寺院がどのような対応をしているのか浄土真宗本願寺派総合研究所(京都西本願寺)にヒアリング調査を実施した。また新潟県佐渡市にてクラウドファンディングで経営改善を試みる寺院や、組織の立て直しを図る霊場会へのヒアリング調査も行った。④田中鉄也は主に北インドのハリヤーナー州ビワーニー村で、同一敷地内に存在する二つのヒンドゥー寺院で聞き取り調査を実施した。⑤東賢太朗はフィリピン・アクラン州で現地調査を実施した。具体的な内容は、カトリック教会が行う祭礼と地方政府の観光化の関係について、祭礼の参与観察や関係者への聞き取り、現地発行パンフレットなどの資料収集である。⑦中尾世治は広範な文献収集をおこないつつ、前年度に得られた史料に基づいた研究成果の公表に重点をおいて研究活動をおこない、レヴィ=ブリュルの再解釈などのいくつかの理論的な課題について論文等で発表をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の最も重要な目的は、「宗教組織の経営プロセス」という問題枠組みに関する前年度の議論を踏まえ、それぞれのフィールドにおいて 具体的に調査を実施することであった。新型コロナウイルスの問題により、2020年3月に予定していたフィールドワークの一部が実施できなかったが、主要なフィールドワークはそれ以前に実施していたので、大きな問題なくデータを収集することができた。以上の理由から本年度の計画は順調に進展したといえる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度も引き続き、各メンバーがフィールドワークを実施し、その成果を共有することを目指す。ただし新型コロナウイルスの問題により、フィールドワークが十全に実施できない可能性がある。その場合は国内研究会を増やし、理論的な検討を優先して進めることとする。
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