研究分担者 |
松本 充豊 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (00335415)
湊 一樹 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター南アジア研究グループ, 研究員 (00450552)
石塚 二葉 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター ガバナンス研究グループ, 研究グループ長代理 (00466070)
磯崎 典世 学習院大学, 法学部, 教授 (30272470)
加茂 具樹 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (30365499)
礒崎 敦仁 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 准教授 (40453534)
山田 紀彦 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター東南アジアII研究グループ, 研究グループ長代理 (50450523)
山田 裕史 新潟国際情報大学, 国際学部, 准教授 (60535798)
清水 唯一朗 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (70361673)
中西 嘉宏 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80452366)
高木 佑輔 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (80741462)
近藤 則夫 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター南アジア研究グループ, 主任研究員 (90450452)
中村 正志 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター東南アジアI研究グループ, 研究グループ長 (90450494)
川村 晃一 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 学術情報センター図書館情報課, 主査 (90450501)
中溝 和弥 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90596793)
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は, 植民地からの独立に際し, アジアにおいてなぜ多様なタイプの政治体制が成立したのか,また,なぜ一部の国では独立直後の政治体制がその 後安定し,別の場合では崩壊または変容していったのか,という問いを明らかにすることである。世界的にみて,アジア地域の政治体制は多様性に富む。民主化 の時代と言われながらも,アジアでは民主主義の他に, 政党支配,軍政,王政,寡頭支配などの多様なタイプの独裁が歴史上,また現在においても存在している からである。だが既存研究はこのような体制分岐,そして体制の定着または崩壊を体系的に説明できていない。本研究では,東・東南・アジアに位置する15の 国・地域を対象に, 植民地期の政治状況分析から体制分岐のパターンを明らかにし,さらに,独立を担った組織の制度化の程度が独立後の政治体制の定着・崩壊 に影響したという仮説に沿った事例分析を行う。この研究目標を達成するにあたり,理論枠組みを検討する代表者と,アジア15カ国のそれぞれの国を担当する分担者によって本研究課題は構成されている。 第2年目である2019年度は,各分担者による論文作成と,アジアの民主主義に関する研究会や国際シンポジウムが主な活動であった。東南アジアの選挙に関する研究会を6月に,アジアの民主主義の後退に関する国際シンポジウムを12月に実施した。特に,12月のシンポジウムには一般研究者や大学生など延べ約80人の参加があり,盛況のうちに終えることができた。 代表者である粕谷は,本課題の理論枠組み部分を論文にしたものを7月に開催されたInternational Studies Association (Singapore)に おいて報告し,フィードバックを得ることができた。
|