研究課題/領域番号 |
18H00817
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
三浦 まり 上智大学, 法学部, 教授 (80365676)
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研究分担者 |
申 キヨン お茶の水女子大学, ジェンダー研究所, 准教授 (00514291)
Noble Gregory 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (20334261)
スティール 若希 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (50638765)
MCELWAIN KENNETH 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (80768896)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 国会議員調査 / 女性議員 / 東アジア比較 / クオータ / 政治分野における男女共同参画推進法 / 政党組織 |
研究実績の概要 |
本年度は日本、韓国、台湾における国会議員調査・比較分析を実施するために、すでに実施した韓国・台湾の調査票を英語および日本語に翻訳し、それを参照にしつつ日本での調査票作成を行った。1月にはスティール若希とグレッグ・ノーブルが台湾を訪問し、翻訳作業を完成させた。また、2月には、Wan-Ying Yang (台湾政治大学)、Jinock Lee (西江大学)、Soo Hyun Kwon(慶尚大学)が訪日し、国際セミナーを開催した。 国会議員調査には毎日新聞社政治部および世論調査部の協力を得ることになり、調査票作成の過程で何度が打ち合わせを実施し、最終的には上智大学倫理委員会の審査・承諾を得て、調査票を3月に発送した。調査の実施は中央調査社に委託し、回収・データ入力・分析は次年度に実施する。 成果発表に関しては、7月の世界政治学会(IPSA、ブリスベン)にて、東アジアの比較分析のパネルを企画し、三浦まり・申キヨン・スティール若希が報告したほか、韓国・台湾の研究協力者も報告し、ケネス・盛・マッケルウェインが討論を務めた。Miura, Shin, and Steeleの報告論文“‘Constituency Facetime’ Reproduce Male Dominance? Insights From Japan's Mixed-Member Majoritarian Electoral System”はIPSAのジェンダーと政治の最優秀論文賞Wilma Rule Awardを受賞した。 政治制度と政党行動研究会は、1月に堤英敬(香川大学法学部教授)、2月にWan-Ying Yang (台湾政治大学教授)、3月にMalliga Och (Idaho State University)を招いして実施した。 また、県連調査の予備調査は京都府を対象に実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国会議員調査は、2018年5月に政治分野における男女共同参画推進法が成立したことから、本年度中に実施することとし、韓国・台湾調査との整合性を踏まえ、質問票を確定させ、3月に発送を行った。毎日新聞社との調整や、上智大学倫理委員会の審査を経る必要があったため、実施時式は3月となったが、7月の参院選前には集計結果が揃う見込みとなっている。 論文執筆に関しては、Miura, Shin, and Steeleの報告論文“‘Constituency Facetime’ Reproduce Male Dominance? Insights From Japan's Mixed-Member Majoritarian Electoral System”がIPSAのジェンダーと政治の最優秀論文賞Wilma Rule Awardを受賞し、大きな成果が得られた。 県連調査に関しては、本年度は予備調査を実施したが、事例ごとの差が大きいことから、次年度は郵送調査ではなく半構造化インタビューによる質的調査の方が知見が深めるとの結論を得た。
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今後の研究の推進方策 |
来年度前半は国会議員郵送調査の集計・分析を実施する。分析結果の一部は毎日新聞紙上にて公表するとともに、三浦・申が東アジア選挙学会にて報告する。 7月のECPG(ヨーロッパ政治とジェンダー学会)では、日本・韓国・台湾の共同研究チームの間で比較論文を共著で執筆・報告する予定となっている。 県連調査に関しては、前半でケーススタディの絞り込みを行い、後半は調査・データ収集に充てる。
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