研究課題/領域番号 |
18H00875
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小島 庸平 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (80635334)
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研究分担者 |
田中 光 神戸大学, 経済学研究科, 講師 (00713017)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 経済史 / 金融史 / 産業組合 / 小諸藩 / 藩政 / 日本史 / 地方史 / 地主制 |
研究実績の概要 |
研究初年度にあたる本年度は、史料整理を中心に進めた。主な対象は、深井淑家の土蔵二階に残された史料群、および深井家に伝来した小諸藩士である牧野八郎左衛門家文書である。これらの史料の総点数は、最終的には深井家文書が4,500点、牧野家文書が約3,000点に上り、そのほぼ全てを本年度内に整理することができた。 上記の史料整理に人手が必要だったこともあり、本年度の研究費支出は旅費が相当部分を占めた。このうち3回は大学院生に旅費を支給して作業を進め、史料整理が大きく進展したと同時に、一定の教育効果を上げえたものと考えられる。次年度も引き続き史料整理が必要であるため、可能な範囲内で学部生・大学院生からの協力を得たい。 なお、こうした史料整理の傍ら、長野県の金融史全般に関する研究も進めた。すなわち、代表者が下伊那郡清内路村の郵便貯金や郵便為替について検討を行い、書籍(分担執筆)を公刊した。また、分担者も産業組合・郵便貯金に関する書籍(単著)を公刊した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、深井淑家関係文書のうち、土蔵2F収蔵史料、牧野八郎左衛門家史料の整理を進めた。進捗状況は概ね順調であり、次年度の早い段階で目録を刊行できる目途が立っている。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度中に深井淑家関係文書の整理を進める。また、JA信州うえだ東御市店和店所蔵史料の整理に着手する。並行して各文書の検討を進め、研究成果を出す準備に努めたい。
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