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2022 年度 研究成果報告書

ナッジとしての“見つめる目”効果:仮想および実空間における社会実験

研究課題

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研究課題/領域番号 18H01079
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分10010:社会心理学関連
研究機関放送大学

研究代表者

森 津太子  放送大学, 教養学部, 教授 (30340912)

研究分担者 池田 まさみ  十文字学園女子大学, 教育人文学部, 教授 (00334566)
高比良 美詠子  立正大学, 心理学部, 教授 (80370097)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード社会的認知 / watching-eyes effect / 向社会的行動 / メタ分析 / VR空間
研究成果の概要

本研究では、“見つめる目”が呈示されている環境では、向社会的行動が促進する現象(watching-eyes effect)について検討を行った。この効果をめぐっては、最近、追試に失敗したという報告も相次いだが、精緻なメタ分析とVR空間等を用いた実験により、“見つめる目”は人の判断や行動に確かに影響を及ぼすこと、しかし特に向社会的行動への影響は、呈示される目の特徴に依存することを明らかにした。一方で、この効果が“見つめる目”そのものではなく、目を通して感じられる他者の存在による可能性も示唆された。

自由記述の分野

社会心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

特に向社会的行動において、呈示される目の特徴により“見つめる目”効果が左右されることを明らかになったことで、学術的には、この効果がしばしば追試に失敗する理由や、効果が生じるメカニズムに示唆を与えることになった。また現段階では、現実社会(実空間)に即座に応用できる知見は得られていないが、仮想空間(VR空間)内の実験を繰り返すことで、“見つめる目”効果を、向社会的行動を引き出すための「ナッジ」として利用できる可能性が拡がることを期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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