研究課題/領域番号 |
18H01567
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
高橋 史武 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (00414376)
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研究分担者 |
高岡 昌輝 京都大学, 工学研究科, 教授 (80252485)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 石炭灰 / リサイクル / 乾燥地 / 水分保持能 / アパタイト処理 |
研究成果の概要 |
石炭資源が豊富である地域は石炭火力発電が主電源であることが多く、大量に排出される石炭灰のリサイクルが大きな環境問題となっています。また、それらの地域は乾燥地域でもあり砂漠化に伴う土壌劣化も大きな問題です。そこで石炭灰を土壌水分保持材としてリサイクルすれば、2つの環境問題に対してその解決に貢献できます。水分保持能を蒸発乾燥に対する時間抵抗性として評価した場合、水分保持能を支配する要因は極めて複雑であり、時間経過に伴って変化することを見出しました。今後はフィールド実験での検証が求められます。
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自由記述の分野 |
環境工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
石炭灰のリサイクルは大きな環境問題であり、土壌水分保持材としての活用は乾燥地域での土壌劣化問題に対して有望です。本研究では水分保持能を、蒸発に伴う水分減少に対する時間抵抗性として評価したところ、未処理の石炭灰は水分保持能を減少させるが、アパタイト処理などを組み合わせることで水分保持能を増加させることができることを見出しました。ただし、土壌水分の蒸発を遅らせる要因は時間経過とともに変化し、複雑なメカニズムであることも見出しました。石炭灰を土壌添加するアイディアは古くからありますが、乾燥地域では土壌水分の減少を促進する恐れがあり、適切な石炭灰処理や慎重な応用が求められます。
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