分子設計に基づきサイトカイニン受容体AHK4とサイトカイニンの構造を改変することで、サイトカイニンと受容体AHK4のbump-hole ペアを開発した。この改変型AHK4を発現するシロイヌナズナに人工サイトカイニンを添加したところ、化合物の濃度依存的にサイトカイニン応答性遺伝子の発現量が増加した。一方、野生型AHK4を過剰発現させたシロイヌナズナや野生型シロイヌナズナに人工サイトカイニンを与えても、サイトカイニン応答性遺伝子の発言量に変化は見られなかった。以上の結果から、我々の開発したサイトカイニンとAHK4のbump-hole ペアは、植物体で機能することが明らかになった。
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