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2020 年度 研究成果報告書

細菌におけるプラスミド非感受性の分子基盤

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02121
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分38020:応用微生物学関連
研究機関東京大学

研究代表者

野尻 秀昭  東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90272468)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード細菌 / プラスミド / 遺伝子 / 水平伝播 / fitness / 淘汰
研究成果の概要

一部の細菌は、各種のプラスミドを保持する場合でも非保持株との競合培養で淘汰されない性質(プラスミド非感受性)を示す。本研究では、この発現に、従来、硫黄代謝系の主要転写制御因子として知られていたCysBを起点とする転写制御系の起動が重要であることを明らかにした。この代謝制御系の下流にはTCAサイクルやエネルギー代謝系が配置されており、細胞内の代謝の調節がプラスミド非感受性の鍵になることが強く示唆された。

自由記述の分野

環境微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

プラスミド非感受性は、一部の細菌だけが示す他に報告がない形質であり、その発現機構の解明はそれ自体が重要な科学的成果である。また、この現象の発現に、硫黄代謝系を中心とする代謝調節が重要である点は、プラスミドの負荷という言葉で言い表されてきた現象の実体が代謝の乱れにあったことを実験的に証明する意味で非常に意義深い。また、この機構が明らかになったことで、物質生産などに利用される汎用宿主をプラスミドベクター(さらには外来遺伝子)に対して非感受性化できる可能性も示され、産業応用等の観点からも重要である。

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公開日: 2022-01-27  

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