研究課題/領域番号 |
18H02407
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 久留米大学 (2020) 松本歯科大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
森山 芳則 久留米大学, 医学部, 客員教授 (10150658)
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研究分担者 |
野村 政壽 久留米大学, 医学部, 教授 (30315080)
上原 俊介 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (90434480)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | トランスポーター / 化学伝達 / ポリアミン / モノアミン / シナプス小胞 / 分泌顆粒 |
研究成果の概要 |
シナプス小胞中のポリアミンは、開口放出され、NMDA受容体の結合部位に結合しグルタミン化学伝達を制御している。VPATはポリアミンの小胞濃縮を司るトランスポーターでありアミントランスポーターSLC18ファミリーの一つである。本研究において、精製VPAT封入リポソームを用い、ポリアミン輸送に必須のアミノ酸残基を同定した。VPATのモノアミンに対する輸送能が想定より低くポリアミンへの特異性が高いこと、蛍光性炎症マーカーを輸送することを実証した。ショウジョウバエ・ホモログもVPATと似た基質認識能を持っていた。これらの成果を統合し、化学伝達物質としてのポリアミンの生物学的意義を考察した。
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自由記述の分野 |
生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はVMAT, VAchT研究とポリアミン生物学化学の研究の歴史の上に立つものであり、両研究を本質的に発展させるものである。すなわち、生体アミンによる化学伝達は従来言われていたようにモノアミン類とアセチルコリンだけなくポリアミンも含まれる広い範囲のものであること、またポリアミンはこれまで知られていたように遺伝子タンパク質発現時の制御調整因子としての機能だけでなく化学伝達物質としても機能することを示す証拠を得ることができた。
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