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2021 年度 研究成果報告書

薬剤性肺線維症の原因、バイオマーカーおよび治療標的としてのマイクロRNA

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02586
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関広島大学

研究代表者

高野 幹久  広島大学, 医系科学研究科(薬), 教授 (20211336)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード薬剤性肺線維症 / 肺胞上皮細胞 / 上皮間葉転換 / マイクロRNA / バイオマーカー
研究成果の概要

薬剤性肺線維症は抗がん剤など多様な薬剤によって引き起こされるが、現在、その機構解明は遅れている。本研究では、薬剤性肺線維症とマイクロRNA(miRNA)の関係性について明らかにすることを目的に検討を行った。肺胞上皮Ⅱ型細胞の特性を持つA549/ABCA3細胞、マウスやラットの肺線維症モデル動物を用い、肺障害性薬物(ブレオマイシン、メトトレキサートなど)の影響について解析した。その結果、miR-34aおよびmiR-222は、薬剤誘発性肺線維症の原因でありバイオマーカーあるいは治療標的として、miR-484はバイオマーカーとして有用である可能性を示すことができた。

自由記述の分野

薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

薬剤性肺障害は、臨床上大きな問題であり、例えば肺線維症では5年後の死亡率が約50%にも上る。肺線維症の発症には、筋線維芽細胞による過剰な細胞外マトリックスの産生が関与するが、筋線維芽細胞の由来として、肺胞上皮Ⅱ型細胞の筋線維芽細胞への転換(上皮間葉転換;EMT)が注目されている。本研究において我々は、肺障害性薬物によるⅡ型細胞のEMT誘発とマイクロRNA(miRNA)の関係について解析し、EMTや線維化の原因、あるいはバイオマーカー、防御標的となるmiRNAを見出すことができた。これらの知見は、薬剤誘発性肺線維症の早期発見法や防御法を開発する上で有用な基礎的知見になると考える。

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公開日: 2023-01-30  

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