熱帯熱マラリア原虫ゲノムには271個のPfEMP1ドメインがコードされている。これが血管内皮細胞表面タンパク質と結合するとシークエストレーションが惹起され、重症マラリア発症につながる。最近申請者らは当該ドメイン全てを発現し、免疫スクリーニングでマラリア発症阻止に重要なドメイン17個を絞り込んだ。本研究ではアルファスクリーンを用いて17個の重要PfEMP1ドメインと血管内皮細胞表面タンパク質との結合を網羅的に探索した。さらに哺乳類細胞で発現させた組換えタンパク質を用いてSPR、プルダウンアッセイを行うことでタンパク質相互作用を検証することで新規なPfEMP1結合ヒトタンパク質を同定に成功した。
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