研究課題/領域番号 |
18H02795
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹原 徹郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70335355)
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研究分担者 |
阪森 亮太郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10644685)
疋田 隼人 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20623044)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 肝細胞 / ミトコンドリアDNA / 非アポトーシス型細胞死 / マクロファージ / 肝星細胞 / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
肝細胞アポトーシス刺激では、ミトコンドリアからミトコンドリアDNAが放出される。非アルコール性脂肪性肝疾患では肝細胞のDNase II酵素活性が低下しており、ミトコンドリアDNA分解が不十分となり、TRL9を介した非アポトーシス細胞死が誘導されることが明らかとなった。その他、肝細胞とマクロファージとの相互作用による肝細胞障害増悪機序、肝癌細胞と肝星細胞との相互作用による肝がん細胞増殖促進機序、肝細胞アポトーシスによって誘導される酸化ストレスが腫瘍形成に与える影響、肝細胞におけるGab1によるアポトーシス抑制機序を明らかにした。
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自由記述の分野 |
肝臓学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで肝細胞のアポトーシスについては、Bcl-2ファミリータンパクによるミトコンドリア経路を主とした制御が広く知られていたが、本研究成果の遂行により、生体内における肝細胞アポトーシスは他の分子や周辺細胞などを介して、複雑に制御されていることが明らかとなった。また、アポトーシスと非アポトーシス型細胞死が同じアポトーシス刺激から誘導されることも明らかとなり、今後肝疾患病態の解明や新たな治療薬開発に繋がることが期待される。
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