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2020 年度 研究成果報告書

アレルギー疾患発症予防法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02850
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関国立研究開発法人国立成育医療研究センター

研究代表者

斎藤 博久  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 所長室, 研究所長補佐 (40130166)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード発症予防 / アレルギー疾患 / 抗IgE抗体
研究成果の概要

妊娠期のマウスに抗IgE抗体を投与すると、仔マウスにおいて抗原特異的IgE抗体の産生が抑制されること、その結果、食物アレルギーの発症を抑制することを明らかにした。抗原特異的T細胞応答や、IgG抗体の産生等、他の免疫応答は同等に維持されることから、抗IgE抗体による効果はB細胞のIgE抗体の産生系を抑制した結果であると考えられた。IgE抗体産生抑制の持続期間は、マウスの系統間で異なるが、どの系統でも仔におけるIgE抗体産生抑制効果は認められた。また、新生児期における抗IgE抗体の投与も、妊娠期の母親マウスへの抗IgE抗体の投与と同等に、仔におけるIgE抗体の産生を抑制することも見出した。

自由記述の分野

免疫アレルギー

研究成果の学術的意義や社会的意義

アレルギー疾患の患者数が増え続けており、現在では国民の3人に1人が何らかのアレルギーを持っていると言われています。一旦発症したアレルギー疾患を完全に治すことができる治療は存在しないため、アレルギー疾患の発症を抑制する方法の開発が期待されています。本研究では、妊娠中のマウスに抗IgE抗体を投与すると、生まれてきた仔マウスが一定期間IgE抗体を産生しないこと、その結果、仔マウスにおいて食物アレルギーの発症を予防できることを明らかにしました。本方法はIgE抗体以外の免疫系には影響がないことから、実現可能なアレルギー疾患発症予防法になり得る可能性がある。今後、臨床応用を目指した検討を行う必要がある。

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公開日: 2022-01-27  

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