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2020 年度 研究成果報告書

大動脈瘤拡張・破裂予防に向けた薬学および力学的アプローチ

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02886
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

保科 克行  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (90571761)

研究分担者 大島 まり  東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (40242127)
山本 創太  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (80293653)
高山 利夫  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80802694)
山本 晃太  東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (00753542)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードDrug delivery system / 大動脈瘤 / ナノ粒子 / ピタバスタチン / シミュレーション
研究成果の概要

本研究の柱であるラット大動脈瘤モデルを用い、ナノミセルによるDrug Delivery systemの構築を試みた。ナノミセルに内包する薬剤は、電荷によって制限されてきたが、今回スタチンを内包することが可能となった。スタチンは高脂血症に対する治療薬であるとともに、抗炎症作用がある。今回ピタバスタチン内包ミセルが腹部大動脈瘤に集積していることが組織的に確認され、瘤縮小に関与していることが示された。
同時に大動脈血流のシミュレーションを行い、ナノミセルが瘤内でどのような挙動を示すかについて検討したところ、その濃度勾配を可視化することができた。瘤の部位による薬剤効率のシミュレートに移っている。

自由記述の分野

血管外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

薬剤の投与方法は注射や内服があるが、薬剤毒性を考えると容量に限界がある。病変部に限局して到達する方法として、ナノ粒子を用いた薬剤投与を検討してきた。スタチン、特にピタバスタチンは日本人のデータが多くある抗脂質薬で、抗炎症作用も併せ持ち心血管イベントも減らすデータがある。これを内包したナノ粒子の挙動をシミュレートできれば、より臨床応用に近づくと考えられる。動物モデルから毒性が少ないことが今回わかり、また動脈瘤の形状によって、その作用する部位や量が想定できれば、オーダーメイドの治療につながると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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