2020 年度研究成果報告書

プロテオゲノミクスによる悪性骨軟部腫瘍の新たなバイオマーカーの探索とその応用

研究課題

PDF

研究課題/領域番号	18H02933
研究種目	基盤研究(B)
配分区分	補助金
応募区分	一般
審査区分	小区分56020:整形外科学関連
研究機関	国立研究開発法人国立がん研究センター
研究代表者	川井章国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (90252965)
研究分担者	近藤格国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (30284061) 市川仁国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (30201924) 吉田朗彦国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (80574780) 野口玲国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 特任研究員 (30779682) 吉松有紀国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 特任研究員 (60808632) 小山理恵子国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 特任研究員 (40327713) 服部恵美国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 研究員 (30815006)
研究期間 (年度)	2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード	プロテオゲノミクス / 肉腫 / 質量分析 / プロテオミクス / ゲノミクス / バイオマーカー / 治療標的
研究成果の概要	本研究の目的は、バイオマーカーや治療標的の候補を同定することである。そのための手法として、プロテオゲノミクスを使用する。質量分析を用いたタンパク質同定実験では、公的なデータベースに保存されているゲノムデータからイオン価数と質量が得られるかを演算する。そして、実際のイオン価数と質量とマッチさせることで、解析対象とするサンプルに含まれるタンパク質を同定する。質量分析のタンパク質同定に使用するためのソフトウェアを開発した。本研究では、そのソフトウェアを使用した解析を行った。すでにゲノム情報）が得られている肉腫の臨床検体を対象とした解析を行った。肉腫の術後の転移再発に関わるタンパク質の解析を行った。
自由記述の分野	医学
研究成果の学術的意義や社会的意義	プロテオゲノミクスのがん研究への応用はこれまで日本からの報告はない。本研究の成果は悪性骨軟部腫瘍における新たな知見、バイオマーカーの発見に繋がるだけでなく、プロテオゲノミクスという新しい解析技術の応用、がん研究における新たな研究領域の開拓、希少がん研究における国際共同研究の枠組みの構築等に大きく寄与することが期待される。本研究は、この様な研究・開発が困難な希少がんに対して、アカデミアが連携し新たな技術を用いて未知の有益なシーズを探索する試みであり、難治性の悪性骨軟部腫瘍における新たな知見、バイオマーカー開発に繋がるだけでなく、新たな技術・研究基盤をわが国に確立するというより大きな意義も有する。