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2020 年度 研究成果報告書

治療抵抗性口腔癌の根絶を目指したIL-6シグナル阻害による革新的放射線療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03005
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

中山 秀樹  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70381001)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードIL-6 / 放射線療法 / 口腔扁平上皮癌
研究成果の概要

トシリズマブ投与下での放射線照射は、ヌードマウスに移植したOSCC細胞やPDXモデルを用いた動物実験において、放射線の効果を増強し、有害事象である皮膚炎を減少させた。効果増強と有害事象減少の効果は、Nrf2抗酸化経路の活性制御による抗酸化力の減弱とIL-6発現の低下の影響によるものと考えられた。トシリズマブ投与下での放射線治療は、OSCC患者に対する効果的な新規治療法として臨床応用が大いに期待される。

自由記述の分野

口腔癌の治療抵抗性

研究成果の学術的意義や社会的意義

OSCCに対するトシリズマブ併用の放射線療法の開発は世界発の試みである。トシリズマブは安全性や体内動態が確認された既存薬であり、ドラッグリポジショニングで臨床応用を図ることは、新薬の開発と比べてコスト面で大きな利点となる。放射線治療時にトシリズマブを同時に投与することにより、放射線の抗腫瘍効果を増強し、口腔粘膜炎や皮膚炎を軽くできることから、本研究結果は学術的・社会的に大きな意義を有する。

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公開日: 2022-01-27  

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