研究課題/領域番号 |
18H03179
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
宮地 孝明 岡山大学, 自然生命科学研究支援センター, 研究教授 (40550314)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 栄養代謝物 / 化学伝達 / トランスポーター / 小胞型ヌクレオチドトランスポーター / エイコサペンタエン酸 / 生活習慣病 |
研究成果の概要 |
生活習慣病の予防効果がある栄養代謝物は数多く報告されているが、未だその多くの分子メカニズムは解明されていない。本研究では、独自のトランスポーター研究基盤を生かして、オーファン栄養代謝物の新たな分子標的を同定することを目的とした。その結果、プリン作動性化学伝達を司る小胞型ヌクレオチドトランスポーターを強力に阻害する栄養代謝物を複数同定することに成功した。この阻害剤はATPの開口放出を選択的に遮断することで、生活習慣病の予防・治療効果を発揮した。本研究成果はプリン作動性化学伝達を標的とした新しい生活習慣病の予防法を提案するものである。
|
自由記述の分野 |
膜輸送分子生物学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活習慣病は日本で2000万人の罹患者・予備軍がいるにも関わらず、副作用の少ない、有効な予防・治療薬がない。プリン作動性化学伝達は、慢性疼痛、糖尿病、脂質異常症、潰瘍性大腸炎、非アルコール性脂肪肝炎、アトピー性皮膚炎、アルツハイマー病、パーキンソン病等の難治性疾患の発症に関与している。そのため、本研究で得た知見は、オーファン栄養代謝物の分子標的の同定という学術的意義に加えて、生活習慣に起因する幅広い難治性疾患に対して、副作用が少なく、有効な予防法の確立に寄与するものである。
|