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2022 年度 研究成果報告書

量子論的生体認証:生体情報の新たな物理的様相に踏み込む微細生体認証技術

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03239
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分60070:情報セキュリティ関連
研究機関静岡大学

研究代表者

西垣 正勝  静岡大学, 情報学部, 教授 (20283335)

研究分担者 大木 哲史  静岡大学, 情報学部, 准教授 (80537407)
大塚 玲  情報セキュリティ大学院大学, その他の研究科, 教授 (50415650)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード微細生体 / 爪 / 肌理 / なりすまし / プライバシ
研究成果の概要

生体認証には、「生体情報は生涯不変であり、任意に更新できない」という物理的性質に起因する、なりすましと追跡可能性の問題が存在する。本研究では、なりすまし耐性と追跡不可能性の両要件を満足する生体認証の実現を目指し、「微細」生体部位を利用した生体認証システムを構築する。拡大鏡によって撮影される微細「爪」画像を用いた生体認証システムの設計・実装・評価と、利便性・安全性の強化を行う。物理的な生体情報そのものの保護を達成する本研究と、既存のテンプレート保護技術(ビット列に符号化された生体情報を保護する技術)を融合し、プライバシを保ちながら生体認証の安全性を確保する。

自由記述の分野

情報セキュリティ

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年は、コインロッカーの利用などの「カジュアルなサービス」でも生体認証が用いられるようになってきている。カジュアルなサービスでは、本人性の確認は不要で、属性(代金を支払った利用者であるか)の確認で事足りる。また、登録から短期間の内に認証が実行される(例:コインロッカーに荷物を預ける→取り出す)ケースが多い。このような利用シーンにおいては、利用者のプライバシ保護が重要なニーズとなる。今やEUの一般データ保護規則に「消去権」が記載され、生体認証の分野においても「生体情報の消去」への配慮が必須となっている。忘れられる権利を満たす生体認証の実現を目的とする本申請の学術的意義および社会的意義は大きい。

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公開日: 2024-01-30  

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