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2020 年度 研究成果報告書

カドミウム毒性に対する感受性決定因子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03382
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分63030:化学物質影響関連
研究機関愛知学院大学

研究代表者

佐藤 雅彦  愛知学院大学, 薬学部, 教授 (20256390)

研究分担者 李 辰竜  愛知学院大学, 薬学部, 准教授 (80581280)
徳本 真紀  愛知学院大学, 薬学部, 講師 (90614339)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードカドミウム / 腎毒性 / 感受性因子
研究成果の概要

カドミウム長期曝露マウスの腎臓を用いた網羅的転写活性スクリーニング法およびヒト由来の腎近位尿細管細胞を用いたRNA干渉法により、新たなカドミウム感受性決定因子として、転写因子PPARδを見いだした。さらに、転写因子Surf-2も僅かにカドミウム感受性を示すことを明らかにした。また、PPARδのリガンドであるレチノイン酸がカドミウム毒性軽減効果を示すことも新たに見いだすことができた。これら感受性決定因子の生体内での変動は、カドミウム慢性腎毒性の発症に多大な影響を及ぼす可能性が示唆された。

自由記述の分野

薬学・環境毒性学

研究成果の学術的意義や社会的意義

カドミウムによる慢性腎毒性の発症には個体差が認められていることから、人間集団におけるカドミウムの健康リスク評価の際には、個々人の感受性要因を解明する必要がある。本研究によって、カドミウムに対する新たな感受性決定因子を見いだすことができれば、カドミウムの健康リスク評価に大きく貢献できるものと考えられる。また、本研究によって得られる新たなカドミウム感受性決定因子の変動は、カドミウムによる慢性腎毒性発症を左右する極めて重要な要因であり、感受性集団として考慮する必要がある。また、カドミウム腎毒性に特異的な感受性決定因子を同定することは、新たなバイオマーカーとしての活用も期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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