研究課題
光線免疫療法(NIR-PIT)は、光感受性蛍光プローブを結合させた抗体化合物と近赤外光を用いて、がん細胞のみを分子標的特異的に蛍光でイメージングし、イメージングをガイドとした近赤外光の照射によって、標的細胞を機械的細胞死へ誘導する治療法である。現在臨床実用化へ向けた取り組みが進んでいるが、がんの特性である不均一性や深部組織における光エネルギーの減衰など分子標的光線治療としての治療限界を克服するための方法の開発が必要である。研究代表者らは薬剤を内包可能なリポソームを利活用し、NIR-PITを組み合わせた、新たながん診断治療法の開発を目指している。今までの検討で、NIR-PITで検出される蛍光波長と異なった蛍光特性を持つ抗がん剤をリポソームに内包した新規化合物を合成し、複数の蛍光によるがんの分子イメージング・がん細胞の治療が可能となることを証明した。
2: おおむね順調に進展している
計画に沿って進捗しているが、実験動物を用いた検討に若干の遅れを伴う。
リポソーム内包物質の変更、リポソームの組成の改良について検討を進める。また、小動物を用いて、化合物の生体内分布最適化をの検討を行う
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 4件)
Gastric Cancer
巻: 23 ページ: 82~94
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