研究課題/領域番号 |
18H03735
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
歌田 久司 東京大学, 地震研究所, 教授 (70134632)
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研究分担者 |
川勝 均 東京大学, 地震研究所, 教授 (60242153)
塩原 肇 東京大学, 地震研究所, 教授 (60211950)
竹内 希 東京大学, 地震研究所, 准教授 (90313048)
清水 久芳 東京大学, 地震研究所, 准教授 (70302619)
一瀬 建日 東京大学, 地震研究所, 助教 (60359180)
馬場 聖至 東京大学, 地震研究所, 准教授 (70371721)
竹尾 明子 東京大学, 地震研究所, 助教 (90756933)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | マントルダイナミクス / 海底長期観測 / リソスフェア・アセノスフェア境界 / 太平洋最古の海底 / 国際連携 |
研究実績の概要 |
本研究計画の主要部である、太平洋最古の海底を含む海域における海底観測を開始した。機器の設置には、韓国海洋科学技術研究所(KIOST)の研究船(Isabu)を使用した。この研究船は建造間も無く、我々の研究グループとしても初めての利用なので、韓国側共同研究者(ソウル大学Li SangMook博士)およびKIOSTの担当者らとメール等を利用して意見交換しながら慎重に準備を進めた。7月には主な乗船研究者(日本側:歌田、塩原、馬場、一瀬;韓国側:Lee SangMook博士、Kim SeungSep博士ら10名)と研究船乗組員とが韓国の巨済にある研究船母港において会合し、詳細な打ち合わせを行った。その後、機器の整備を進め、それらを巨済に搬送して研究船に積み込んだ。設置航海は、10月30日にグアムを出港し、11月10日までの予定であったが、天候に恵まれ作業が順調に進んだため、11月9日にグアムに帰港した。研究者は、グアムにおいて上下船した。あらかじめ設定した12の観測点全てに広帯域海底地震計を設置した。海底電磁力計はそのうち8点に設置予定であったが、設置直前に1台の異常が発見されたため設置したのは7点となった。11月に次年度の回収航海の申請を行い、KIOSTの研究船(Onnuri)による15日間(2019年10月26日から11月9日)が確保できた。 2月28日に、本研究計画に参加するほとんどの研究者および関連分野の研究者による研究集会を実施し、本年度に行ったデータ解析手法の開発、過去の観測データの解析結果などの発表と議論を行うとともに、今後の研究の進め方を議論した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新しい韓国の研究船を利用して観測機器を設置するというのは、我々グループにとって未体験であったが、ほぼ予定通りの場所および規模での観測を開始することができた。また、すでに回収の航海も確保することができている。また、データ解析手法の開発も進んでいるので、2019年秋の航海でデータが回収されれば、速やかに解析を進めて研究成果をあげることができるものと期待される。
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今後の研究の推進方策 |
回収航海は確保されているが、設置で使用した船とは異なる研究船(Onnuri)を用いる。船の性能・装備が異なるため、前年度と同様に慎重に準備を進めたい。7月ないし8月に航海打ち合わせを巨済で開催するべく、調整中である。 データが取得されたら、できるだけ速やかに処理・編集作業を進め、本研究参加者に公開して各自が独自の発想で研究に使用できる環境を整える(主担当:一瀬、馬場)。
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