研究課題/領域番号 |
18H03960
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
三浦 猛 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (00261339)
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研究分担者 |
三浦 智恵美 広島工業大学, 環境学部, 教授 (90518002)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 機能性多糖 / 昆虫 / 養殖 / 免疫 / 身質 |
研究成果の概要 |
カイコ由来機能性多糖シルクロースが魚介類へ及ぼす作用の解析と、水産養殖への有効利用法の開発を行った。メダカおよびゼブラフィッシュを用いてシルクロースの耐病性付与効果を病原性細菌の感染試験により確かめたところ、両種とも耐病性が向上した。両種の免疫関連器官のシルクロース処理による遺伝子発現の変化を網羅的遺伝子発現解析によって調べたところ、免疫機能、脂質代謝および酸化還元に関連する遺伝子の有意な発現変化が認められた。養殖漁場でシマアジとブリのシルクロースに対する効果を調べたところ、ストレス低減、外部寄生虫の減少、致死率の低下および身質の改善が認められ、シルクロースの養殖への利用の有効性が示された。
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自由記述の分野 |
魚類生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、研究代表者のグループが世界に先駆け発見した昆虫由来の機能性多糖の魚類および甲殻類に対する作用とその機構を分子レベルで明らかにした新規性および進歩性が高い研究であり、学術的に意義のある研究である。また、学術研究の成果を実際の産業に応用することを目指した研究であり、水産養殖での効果的な利用法を提案することができた。本研究でその作用メカニズムおよび水産養殖での効果の詳細を調べたカイコ由来のシルクロースは、近年製品化され、既に多くの養殖生産者が使用し、養殖の効率化に貢献しており、本研究の社会的意義は大きい。
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