研究課題
基盤研究(A)
CHCHD2ノックアウトハエ、ノックアウトマウス、患者由来のiPS細胞のモデルでは加齢依存的にミトコンドリア機能が低下しSNCA陽性のレヴィ小体類似の封入体が形成される。さらにPLA2G6ノックアウトハエの解析から脳リン脂質のアシル基の短縮が見られた。パーキンソン病の凝集体形成のメカニズムとしてミトコンドリアタンパク質とリン脂質組成の恒常性の破綻が一次的原因となることを明らかにした。
神経内科
封入体を形成する遺伝性パーキンソン病に着目し、モデル動物の解析により封入体形成のメカニズム解明に迫ることができた。本研究の成果は多くを占める孤発性パーキンソン病の病態解明につながるものであり、今後の疾患予防や治療法開発に向けて基礎的な知見となる。