研究課題
基盤研究(S)
ユニークな分子群をミクロスケールから巨視スケールに至る階層的異方構造へと導くことで破格の物性・機能を示すソフトマテリアルの開拓を推進した。特に、異方構造における表面・界面が関与する特異な現象を詳細に調査することで、スケールを超えた構造と機能相関を明らかにしてきた。その結果、超高速の水輸送を可能にするフッ素化ナノチューブの実現など基礎科学的かつ社会実装にもつながる重要な成果を次々と生み出した。当初計画していた研究に加えて、自己修復性を有する多孔性材料などへの展開も行なった。
超分子化学・材料化学・高分子化学
国際的に著名な学術雑誌への数多くの論文発表を通じて超分子科学を基盤とする材料科学分野への基礎科学的な貢献を果たしたことに加え、超高速水処理膜へとつながるフッ素化ナノチューブや高度情報化社会の発展に寄与する可能性のある複合液晶材料、自己修復可能な結晶材料の実現など持続可能な社会構築に貢献可能な破格の機能を有する材料を生み出すことに成功した。これらの成果はプレスリリース等を通じて広く発信することにも努めた。