研究成果の概要 |
本研究では、RNA修飾の変動と制御という新しい概念を確立し、エピトランスクリプトミクス研究におけるパラダイムシフトを目指した。主な成果として、mRNAにおけるキャップ依存的な新規m6Aメチル化酵素の発見と機能解析(Science, 2019)、RNAの可逆的リン酸化修飾の発見とその生理機能の解明(Nature, 2022)、哺乳動物tRNAのQ修飾に糖(ガラクトースおよびマンノース)を付加する2種類の酵素、QTGALおよびQTMANを同定し、機能解明に成功した成果(Cell, 2023)などが挙げられる。これらの知見はRNA修飾の機能とその変動が担う生理機能の理解に大きく貢献するものである。
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