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2020 年度 実績報告書

江戸時代の土佐派の基礎的研究ー作画領域の確立と画風の継承から見た土佐派の活動ー

研究課題

研究課題/領域番号 18K00197
研究機関大阪芸術大学

研究代表者

河田 昌之  大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (20712061)

研究分担者 知念 理  一般財団法人大阪市文化財協会, 大阪市立美術館, 主任学芸員 (80726969)
松尾 芳樹  京都市立芸術大学, その他部局等, 学芸員 (80728105)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード土佐派 / 住吉派 / 板谷派 / やまと絵 / 絵所預 / 御用絵師
研究実績の概要

本研究は、土佐派と土佐派から分派した住吉派の如慶、具慶の物語絵、人物画などの作品とその下絵を対象に、研究代表者や分担者が行なってきた研究を生かし先行研究を参考に土佐派の作品制作の実態を把握することを通して、やまと絵の継承と創造を担った土佐派の性格、体制などを解明する視点を確立することを目的とするものである。
当初計画では、最終年度は第二年度の調査の結果をふまえ、報告書出版の準備と執筆を行うこと、並びに前年までに調査できなかった作品の調査も引き続いて行うことを挙げていたが、新型コロナウィルス感染予防の観点から、当初計画を大きく変更せざるを得なくなった。第二年度に海外調査を重点的に行うことを挙げていたが、第一年度に前倒しして海外調査を実施してきたことで、第二年度では調査対象の美術館、博物館の所蔵作品は半数近くの調査を終えており、イギリス、アイルランドを残すばかりであった。第三年度に入り、新型コロナ禍が深刻になり、海外は言うまでもなく国内の調査も進捗が測れない状況になった。こうしたなかで、第一年度、第二年度での調査データの整理と分析、リストの作成を研究代表者並びに分担者が個々に行った。また感染予防を徹底しながら、国内で調査可能な美術館、博物館、あるいはコレクターの作品を対象に、許容される範囲内で調査も行なった。当初計画の変更のために、想定していた目的の達成には資料調査が中途であり、個別作品の比較と考察が限定的であるため、総合的に取りまとめる段階には至っていない。
今後、研究代表者は、次のステップとして、本研究で収集、蓄積された画像データや関連資料を基礎的な研究資料として活用し、土佐派の絵師の絵所預と御用絵師の活動の実態と意義等の研究を続けるとともに、機会があれば未調査の海外作品を調査することを視野に入れ、総合的な近世土佐派研究に展開させることを目指している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 調査の手応えー住吉広行「舞楽図」(毛利博物館蔵)の場合ー2020

    • 著者名/発表者名
      河田昌之
    • 雑誌名

      美学論究

      巻: 36 ページ: 18、19頁

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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